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「持つべきものはDちゃん」
 わがままで口の悪い息子にも、仲良くしてくれるDちゃんというお友達がいます。 彼は「もうさすがにいかんど、見とるこっちが鼻垂れる」という寒さになるまで、半袖で元気に学校へ通うたくましい男の子。 理不尽に腹を立てる息子にも「まあまあ、いいたい」と上手になだめてくれるので、本当にありがたく頼れるお友達です。 休みの日には、待ってましたとばかりに10時きっかりに電話がかかってきます。 「今から遊びに行ってもいいですか?」「いいよ〜! 待ってたよ、すぐおいで!!」と即答する私。 朝6時半から起きてず〜っと「Dちゃんに電話する、Dちゃんと遊びたい、Dちゃんが、DちゃんにDちゃんDちゃんDDDDD…」とうるさい息子にうんざりしていたので、 週末は彼が来てくれるのが、息子共々とにかく待ち遠しいのです。このまま、たまにはケンカもしながら仲良く成長していって欲しいな、しみじみ…  はっ!ごめん、娘のこと忘れてた!! てゆーかアンタ休みだからっていつまで寝てんのよ!? お兄ちゃんはちゃんと早く起きたのに!  もう昼になるよ、起きなさあああああい!!!




「模様替えなんてするもんじゃない!?」
 結婚してかれこれ10年。一度も動かしてないソファを、ちょっと色気を出して動かしたのがそもそもの間違いだった。 ホラ、お部屋が新鮮な感じになったじゃなーい♪ ふんふん…と掃除をしていたのどかな日曜の午後。 べちゃっという音とともに「うわあああん、いたい、いたいよー!!」と息子の泣き声が! あわててソファの裏に駆け寄ると、ヒジを押さえてわんわん泣く息子。 「何やってんだよアンタ!? 落ちたの? ヒジ? …動く?」。 すると息子は泣きながらもゆっくり動かしたので、「大丈夫だよ、しばらくじっとしときなさい」と言ってほったらかし、掃除に明け暮れた。 ふと見ると、頬に涙が伝ったまま自分がこけたソファで眠る息子。 1時間ほどして目を覚ましたので、「どう? まだ痛い?」と患部を見てみると…「うわああああ、お、おとうさ〜ん!! す、すごい腫れてる!! 休日在宅医を調べてえええ!!!」と大騒ぎ。 連れて行った病院で「骨折ですね」と引導を渡された。誰よ、模様替えなんかしたの!? アタシよ!!!




「娘の髪にとうとうハサミが…」
 負けました。まわりのプレッシャーにも、娘の「かんかん(髪)むしゅばん!」攻撃にも負けました。 ので、…娘の髪をとうとう切りました。ああ、このふわふわくるくるの一見少女マンガ風貧乏たてロールよ、さようなら。 何かを吹っ切ったように美容室へと赴くと、一人前に席へ通され、バランスの悪いてるてる坊主のようになった娘を見て大笑い。 しかし娘が一言もしゃべらないので、「ひ、姫ちゃん(仮名)大丈夫?」と声をかけるとコクリとうなずく。どうやら緊張しているらしい。 しゃきしゃきとリズム良く切られ、はらはらと落ちていく娘の髪。どうしよう、とっとこうかな…いや、 今更下さいってのも…まあ、髪の毛なんて今からどんだけでも生えてくるもんだし… いや、 でも、この髪はワタシのお腹の中にいたときから一緒にいたのよね!? そう、そうよ!! と思った瞬間、あわてて髪の束を拾い集めちゃいました。 そんで拾い集めたら満足して、…そのままバッグにいれっぱな。アハハ。




「エラいぞ、たかぞう! 母、感動!!」
 ヒジ骨折のため、手のひらまでがっちがちに固めてある息子のギプス。…先生もさあ、もうちょっとねえ、なんかこう…せめて親指と人差し指が輪っか作れるくらいの幅で巻いてくれりゃいいのに、鉛筆も持てないんだよね。ただでさえ人三倍不器用な息子が、左手で悪戦苦闘している様をみると、学校での様子が心配で仕方ない。  先日の家庭訪問で先生曰く「やはり、すごく気になって仕方がないようです」とのこと。普通に遊んでいるときは忘れているっぽいんだけど、授業なんかでじっとしている時間は暇だし、気になって仕方がないんだろうなあ…。  そんなある日ランドセルを開いてみたら、音読以外の宿題をしなくてもいい天下御免をふりかざしていた息子が! プリントの宿題を! 読めないような字で必死に書き連ねた跡が!!! た、たかぞう〜! どうしたのコレ!? 「ひだりてでかいた」。うんうん、偉いぞ! とても読めたもんじゃないけど、意気込みがエラい!


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