好来ラーメン 2006/08/05号
実によくできた黒いスープ
私は16年前、博多の高校・大学7年間の学生生活をへて、社会人1年生として熊本にやってきました。当時、毎日毎食ラーメンでも良い私。ただ、博多で染み付いた味があり、なかなか自分の口に合ったラーメン屋さんを見つけられませんでした。美味しいラーメンを探そうと、いろいろ食べ歩いたことを思い出します。
その中でも、おっ!ここは普通の熊本ラーメンとひと味違う!とか、ここは目立たない食堂なのに醤油のスープが絶ウマ!とか、様々なオドロキに遭遇してきました。では今、熊本はどうなのか? 熊本に限らず日本各地で人の流れととも、ラーメンが多様に進化し、その進化したラーメンが熊本でも愛されるようになっているのでは…と最近、強く感じています。皆さんはどうお思いでしょうか?
さて、連載の第1回目は、49年の歴史を持つ老舗「好来(はおらい)ラーメン」を紹介します。ここの特徴は何といっても黒いスープと腰のある自家製麺。この相性がまた抜群なんです。少し甘みを感じるスープに、黒いスープの素であるニンニクと胡麻油、ラードを炊いて作ったベースが入り、ほのかにニンニクと胡麻の香りがして、実によくできたスープなのです。ご主人に聞いたところ、熊本市内で屋台を引いていた父親から受け継いだ味にアレンジを加えて、試行錯誤。13年ほど前に今の味に行き着いたのだとか。
麺も絶品。人吉の銘水をさらにイオン化したものを使用し、スープの火加減と黒いニンニクペーストを作る時の火加減が重要だそうです。まさに、熊本ラーメン、進化の味です。 |