番外編 2006/10/21号
海外140店舗…世界に広がる「AJISEN」の味
「くまもとラーメン」の味の進化と名店を毎週お届けしている本連載。今回は『番外編』として、世界に「くまもとラーメン」の味を広げている「味千ラーメン」です。世界8カ国約140店、その数は「味千」の国内店舗数を、近く上回るとか。まさに日の出の勢いの発展・進化ぶりをご紹介します。
県民ならだれでも知っている「味千ラーメン」。私の「味千」との出合いは、福岡の大学1年生の時でした。買ったばかりの250tのオートバイにまたがり阿蘇へツーリングに行った帰りのことです。大津町の味千ラーメンで食べたのを、今でもはっきり覚えています。そして、「すごく美味しい」と感じたことも。私の熊本でのラーメンの原点は、この時の「味千ラーメン」にあるように思います。
その味千が「世界各地で愛され、国際食になっている」と聞き、熊本市戸島町の本社を訪ねました。まず「海外に約140店舗ある」ということにびっくりしましたが、お聞きしたかったのは、それが「どんな味のラーメンなのか」ということでした。
海外店舗担当の方にうかがうと、意外にも「ほとんどのレシピは日本のラーメンとほぼ同じで、塩分を1〜2%低く、油を5t少なくしているだけ」ということでした。また、海外店だけに存在する「味千麻辣拉面」というチョー激辛ラーメンもあるというのは興味深い話でした。
中国では15元(1元=15円換算で225円)の「味千ラーメン」は、だれでも食べられる「庶民のラーメン」ではありません。日本のラーメンはあくまでも高級料理なのです。ところが、街の中心街に店舗展開している「AJISEN」は、日本食ブームもあって行列が絶えないそうです。
私が考えるに、ラーメンの基本の味を守りつつ、ほんのわずかな塩加減や油加減まで気を配り、また「海外の人に受け入れられやすいように」と海外特別メニューを作ったりしたのが、世界の人に愛されるポイントになったのではないでしょうか。そんな思いをかみしめながら、私も上海や香港で「くまもとラーメン」を味わってみたいものです。 |