メディカルインタビュー 予防矯正編

歯並びで悩んでいる人が年々、増えているそうです。小さい子どもを持つ保護者にとって、永久歯へ生え替わる時期の歯並びは気になるもの。そこで、幼児期の歯の矯正や治療法について話を聞きました。

―歯並びが悪くなる原因を教えてください。

成瀬 歯並びは、顎の大きさや形状と密接な関わりがあります。最近は食生活が変わり、昔に比べ硬いものを食べなくなりました。何度もかんだり、舌をあまり動かしたりしないせいで現代人は顎が小さくなり、歯が並ぶスペースが減ってしまったのです。そのほか、呼吸や姿勢、嚥下(えんげ)、食べ方などの生活習慣も、顎の成長に大きな影響を与えるといわれています。また、普段から口が開いている、顎の下に赤ちゃんのような緩みがある、唇が乾燥しているような子どもは、歯並びが悪くなる可能性があります。子どもの乳歯の状態を見て、将来の歯並びや矯正、治療について相談される保護者も増えてきました。歯並びが悪いと、見た目の問題だけでなく、虫歯や歯周病になりやすいので注意が必要です。

さくらのもり歯科医院 院長 成瀬 公彦氏

さくらのもり歯科医院 院長 成瀬 公彦氏

―幼児期からの矯正が増えていると聞きました。

成瀬 永久歯が生えそろってからの歯列矯正は負担も多く、時間もかかります。最近では、永久歯が1~2本生え始めた頃、またはそれより少し前の3~4歳から取り組む予防的な矯正が増えています。永久歯の歯列矯正とは異なり、いわゆる咬合(こうごう)育成治療で、歯がちゃんと並ぶためのスペースづくりを目指し、あごの骨格の成長を促します。

―具体的な治療方法を教えてください。

成瀬 顎の骨格矯正は、トレーニングとマウスピースを併用して行います。主にトレーニングが重要ですが、その効果を早めるために、マウスピースを使った矯正を併用することをお勧めします。トレーニングは舌や頬を動かす筋機能トレーニングで、家庭で簡単にできるものです。要する時間は1日3~5分ほど。子どもたちが飽きないよう、さまざまなメニューが考えられています。マウスピースを使用するのは、自宅に帰ってからの1時間と夜だけで、外出時や日中は使いません。ただ、家庭内での長期トレーニングは親子共に負担がかかり、継続が難しいケースも。食習慣や生活習慣、姿勢の改善など、歯科医からの定期的なアドバイスを介したほうが子どもの意識も高まり、お互いにストレスを減らすことができます。きれいな歯並びは、正常な顎の成長が必須です。顎の骨は、頬の筋肉と舌の間に並ぶので、両方の筋肉バランスが良くなることで正常に発育します。子どもの歯並びに不安がある人は、専門医に早めにご相談ください。

店舗情報

さくらのもり歯科医院

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水曜、土曜(午後)、日曜、祝日