メディカルインタビュー 美容外科編

春になり、薄着のファッションを楽しむ人が増えました。ただ、中には「脇の汗やニオイが気になる」「以前入れたタトゥーが見えるようになり困る」という人もいるのでは。切らずに行える治療法について聞きました。

―薄着になると脇からの汗やニオイが気になります。

山田 ワキガや多汗症は、アポクリン腺やエクリン腺といった汗腺が関係しています。汗腺から出た汗は皮膚に常在する菌が分解するのですが、その際に発生するのが、ワキガ独特の、あの嫌なニオイなのです。多汗症は汗腺の発汗量の異常が原因です。美容外科では、発汗を抑えることで症状の改善を図ります。

―ワキガと多汗症の「切らない治療」について教えてください。

山田 電磁波を脇に照射する方法が主流です。治療時間は両脇で約60分。汗腺が機能しなくなるので脇の汗が抑えられ、効果は半永久的に続きます。一時的に発汗を減らしたい場合は発汗を抑制する薬液を注入します。治療時間は約10分で、治療後は半年程度、汗の量が減少します。これらの方法は、手足の多汗症や乳輪からのニオイの治療にも有効です。

―入れ墨やタトゥーも切らずに消せると聞きました。

山田 入れ墨除去は「若い頃にファッション感覚で入れたタトゥーを消したい」など、ここ数年で相談件数が増えています。入れ墨はレーザーで色素を破壊し、徐々に色素を薄くしていきます。治療は2~3カ月に一度行い、2~5回ほどレーザーを当てると、かなり薄くなります。アートメーク(眉の入れ墨)も治療できますが、レーザーで消せるのは黒・赤・青・茶の4色のみです。その他の色は切開手術を行います。切らずに消せるかの判断は難しいので、まずは専門医へご相談ください。

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共立美容外科 熊本院

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