メディカルインタビュー 産科・婦人科編

身近な食べ物に潜むリステリア菌は、妊婦が感染すると、周産期リステリア症を引き起こすことがあるそう。詳しい話を聞きました。

ーそもそも、リステリア菌とは。

牛島 自然界の至る所に存在する菌で、食品ではナチュラルチーズや生肉、スモークサーモンなどの中に潜んでいます。菌に侵された食品を食べてもほとんど発病しませんが、免疫力が低い妊婦さんは通常より20倍も感染リスクが高く、周産期リステリア症を発症しやすくなります。

ー症状について教えてください。

牛島 オーストラリアでは最近、メロンを食べて感染した7人が死亡しています。最初は、風邪やインフルエンザに似た体のだるさ、発熱、頭痛、嘔吐(おうと)などが現れます。悪化すると髄膜炎を起こし、けいれん、意識障害、脳神経障害に襲われ、後遺症が残ることもあります。お母さんは症状が比較的軽いことが多いといわれますが、赤ちゃんは違います。早産・流産・死産の確率が上がり、おなかの中では胎児敗血症、生まれてからは新生児髄膜炎・新生児敗血症にかかる原因となり、命に関わる場合もあります。治療には抗生物質を使い、特にペニシリン系のアンピシリンが有効です。妊娠中でも服用でき、ちなみに妊娠していない方は、ゲンタマイシンなどとの併用が効果的です。

うしじまクリニック院長 牛島 英隆氏

ー感染を予防する方法は。

牛島 ワクチンはありませんが、リステリア菌は熱で死滅します。肉・魚のほか、野菜もできるだけ火を通し、生で食べる場合は流水でよく洗いましょう。また、冷蔵庫に長く保存している物は菌が増殖している恐れがあります。冷蔵庫を過信せず、期限切れの食品は廃棄しましょう。もし風邪のような症状が現れたら、早めに専門医に相談してください。

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