メディカルインタビュー 産婦人科編

妊娠するために大切な夫婦生活。医学的根拠のないタイミングの取り方を、正しいと勘違いしている場合もあるそう。専門医に詳しく聞きました。

─「妊娠しやすくなる」と勘違いしているケースがあるようですね。

岩政 「月に1度、排卵日と思われる時に、数日間精子をためて夫婦生活を行う。その後、あおむけになったり、下半身を上げてじっとしたりする」。これは、よく患者さんからお聞きするタイミングの取り方ですが、実は医学的根拠はありません。

─医学的には、どのようなことが大切とされているのですか?

岩政 「男性の場合、連日射精があっても精子の質は落ちないということが、1万人に及ぶデータから証明されています。精子の数が少ない人でも毎日射精があるときに状態が最も良くなること、逆に5日以上禁欲することで精子の数が減ることも知られています。一方、女性の子宮が精子を受け付けるのは排卵前の6日間。この間、夫婦生活を連日行うことが最も妊娠率を高めるタイミングといわれています。その中でも妊娠しやすいのは、排卵日を含む3日間。この日にタイミングを合わせるには排卵時期を特定することが大切です。基礎体温を付けるほか、ツルツルしたおりものが出てくることや、排卵痛を意識すること、さらには排卵日検査薬を用いることも有効でしょう。また、性交後の体位は関係ないとされています。

─具体的にはどのようにタイミングを取ればよいのですか?

岩政 排卵前3日間を外さないよう、なるべく多くの夫婦生活を行うことが大事です。生理周期が正常な女性であれば、生理が終わった頃から、毎日か一日おきにタイミングを取るとよいでしょう。詳しくは専門医にご相談ください。

ソフィアレディースクリニック水道町 院長 岩政 仁氏