メディカルインタビュー 神経内科編

日本では、国民の3人に1人ががんで亡くなっており、今や国民病と言っても過言ではありません。早期発見、早期治療につながる定期検診の重要性について聞きました。

―年々、定期的な検診を受ける人は増えていますか。

長野 高血圧や糖尿病、脂質異常症など、生活習慣病の治療で定期的に病院に通い、採血などの検査をし、薬の処方を受けているという人は多いと思います。しかし、胸のレントゲンや腹部超音波、胃カメラなどの検査となると、定期的に受けている人はまだまだ少ないです。会社員は、毎年会社の集団検診がありますが、自営業の人や会社勤めをしていない人は、「病院には他の病気で通院しているから大丈夫」「時間がかかるので面倒くさい」「苦痛な検査はなるべく避けたい」などの理由で、検査を受けないケースも多いようです。がんの場合、臓器によってさまざまな経過をたどります。例外的に一生涯放置しておいても命に関わることはないというがんもあれば、小さくても治療ができずに、数カ月で死に至るような恐ろしいものもあります。共通することは、早期に発見した方が治療しやすいということです。

西村内科脳神経外科病院  医師 長野 祐史氏

―早期発見できると治る可能性も高まるそうですね。

長野 早期であれば治せる可能性が高まるだけでなく、患者さん自身の身体的、経済的負担も少なくて済みます。逆に自覚症状が出てからでは、すでに進行していることが多く、治療の負担が大きくなり、最悪の場合、死に至ることもあります。

―定期検診はどれくらいの間隔で受けるとよいですか。

長野 胸部レントゲンや胃カメラ、腹部超音波検査などは1年に1回。大腸カメラなどは、異常がなければ3~4年に1回でよいでしょう。また、血液検査や尿検査もがんの早期発見に重要な情報をもたらすことがあるので、1年に1回は検査されることをお勧めします。検査で異常が疑われる場合は、肺であれば胸部CT、すい臓や胆のう、前立腺などの腹部臓器であればMRIや造影CTを行います。そしてさらに疑わしい場合は、確定診断のため専門の病院を紹介することもあります。

―「異常なし」と診断された場合、翌年から検査を受けない人もいるようですね。

長野 「異常なし」は「がんではない」という意味ではありません。場所や種類によっては、見つけにくいがんもありますし、残念ながら見落としてしまうことがあるのも事実です。これを補うためにも、定期的な検査が必要なのです。がんの早期発見には、以前の検査結果と比較することが重要で有益な情報になります。できるだけ同じ医療機関で検査を受けることをお勧めします。

店舗情報

西村内科脳神経外科病院

住所
熊本市中央区南熊本2-7-7
TEL
096-363-5111
営業時間
【診療時間】月曜~金曜9時~17時、土曜9時~12時
備考
※駐車場完備