メディカルインタビュー 小児歯科編

子どもの虫歯治療や歯列矯正をするにあたり、「子どもが嫌がらずに通院するにはどうしたらいいか」と悩んでいる保護者も多いのではないでしょうか。その対応策や最近注目を集める治療法について話を聞きました。

―子どもの歯科治療をスムーズに進めるには。

松本 お子さんはもちろん、親御さんも納得した上で、安心して治療を受けてもらうためには、ゆっくりと時間を取り、気長にスタッフや治療機器に慣れていき、段階を踏んで治療に移行していくことが重要です。小児歯科はきれいな永久歯が生えそろう時がゴール。泣き騒ぐ子を抑え込む抑制治療を経験すると、その後、歯科医院から足が遠のくことも多いようです。最近は緊張を和らげるために、天井に備え付けられたテレビモニターでアニメなどを見ながら受診できる歯科医院も増えています。

―最近は、気分をリラックスさせる治療法もあるそうですね。

松本 不安や不快感を遠ざけ、痛みを和らげる「笑気吸入鎮静法」があります。鼻にマスクを付けて笑気ガスを吸入すると、数分で気分がフワッとし、リラックスした状態で治療を受けられます。全身麻酔ではないため意識がなくなるようなことはなく、会話や、コミュニケーションを取ることも可能です。大人でも痛みに弱い方や、治療に強い不安を感じる方の治療に笑気ガスは効果的です。低濃度(30%)の笑気ガスと高濃度の酸素(70%)を一緒に吸入し、また、ガスは速やかに排出されるため、治療後はすぐに帰宅できます。

―注意することは。

松本 中耳炎などの中耳疾患、気胸などの呼吸器疾患があるといったお子さんは使用できませんので、気を付けてください。

御幸西クリア歯科クリニック 院長 松本 幸大氏 2011年、長崎大学歯学部卒業。15年、熊本パール総合歯科クリニック健軍院院長として勤務後、18年開院

―子どもの歯並びが気になっている保護者も多いようです。

松本 口がポカンと開いていることが多かったり、舌を正しい位置に置いていなかったりすると、歯並びが乱れ、受け口になるなど顔立ちにも影響が出てきます。自由診療になりますが、マウスピースを使った予防矯正が注目されており、幼少期にこのような悪い癖を改善し、美しい歯並びを作っていきます。3歳~10歳くらいの永久歯が生えそろう前に始めると効果が高いとされています。マウスピースは取り外しが可能で、日中短時間と就寝時に装着。マウスピースを口に入れることで、口周りの筋肉を自然に訓練でき、バランスも整っていきます。歯に固定式の矯正装置を付ける本格矯正に比べて、違和感も少ないため、小さなお子さんでも取り入れやすいようです。お子さんの虫歯や歯並びが気になる方は、夏休み中に歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

店舗情報

御幸西クリア歯科クリニック

住所
熊本市南区御幸西2-3-65
TEL
096-334-8020(予約優先制)
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診療時間/9時~13時・15時~19時 ※土曜午後のみ 14時~17時
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