メディカルインタビュー 産科・婦人科編
全ての妊娠のうち、10~15%は流産するといわれています。一度流産してしまうと、その後の妊娠に不安を感じる人が多いでしょう。流産後の妊娠時期について詳しく聞きました。
ーどのくらい期間を空けるとよいですか。
牛島 昨年の研究報告で、次の妊娠成立までが6カ月未満の場合、それ以上長期だったときに比べ、流産や早産、低出生体重児のリスクが低いことが発表されました。さらに、海外の最新の報告では意外なことに、母親の人種やお産の回数にかかわらず、流産後3カ月未満に妊娠したケースは、流産を繰り返す可能性が最も低いということが明らかになりました。流産したとはいえ妊娠していたのですから、子宮が自然に妊娠しやすい状態であり、結果的に妊娠成績が改善するのかもしれません。
ー半年ほどは妊娠しない方がよいという説もあるそうですね。
牛島 WHO(世界保健機関)は2005年の時点で、流産後の妊娠の経過を良好にするため、6カ月間は妊娠しないことを推奨していました。これを根拠として、3~6カ月間は空けるように専門医から指導を受けた方が多いからでしょう。
うしじまクリニック 院長 牛島 英隆氏
ーすぐに妊娠しても問題ないということですか。
牛島 はい、そうですね。「次の妊娠が早過ぎると再び流産するのでは」と考えがちですが、次の妊娠を強く希望しているカップルには、特別な理由がなければすぐに妊娠を考えることをお勧めします。日本では現在、初回分娩(ぶんべん)の平均年齢が30歳を超えています。そういった状況も考えると、できるだけ早くタイミング法に取り組み、専門の主治医から最も妊娠しやすい時期を指導してもらいましょう。
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