メディカルインタビュー 産婦人科編

関東地方で流行しつつある風疹。妊娠中に感染した場合、赤ちゃんにさまざまな影響を及ぼす恐れがあるそうです。風疹が赤ちゃんに与える影響や、妊婦さんが気を付けることについて、話を聞きました。

―風疹について教えてください。

蓮田 風疹とは、ウイルスによる感染症です。風疹ウイルスは、咳やくしゃみなどを通して、人から人へと感染します。大体、春から初夏にかけて流行します。

―妊婦さんが感染すると、赤ちゃんへの影響が考えられるそうですね。

蓮田 はい。妊娠中に風疹に感染すると、赤ちゃんに、次のようなトラブルが発生することがあります。(1)耳が聞こえにくい(難聴) (2)目が見えにくい(白内障) (3)生まれつき心臓に病気がある(先天性心疾患)(4)発達がゆっくりしている(精神発達遅滞)。妊娠周期が早い段階での感染ほど、胎児に影響を与えやすいといわれています。

―現在、首都圏で風疹が流行しているようです。

蓮田 首都圏で流行していることから、国内流行が発生し始めている可能性があります。そのため、熊本県内の妊婦さんも注意が必要です。風疹は5年ごとに流行するといわれていますが、ちょうど5年前の平成25年には1万4000人を超える感染者が発生し、悪影響を受けた赤ちゃんは32人に達しました(国立感染症研究所調べ)。

慈恵病院 副院長 蓮田 健氏  九州大学医学部卒業。九州大学病院、国立病院機構九州医療センターなどで産婦人科勤務

―治療法はありますか。

蓮田 風疹感染には治療薬がなく、予防接種が有効です。予防接種を受けた人や過去に風疹に感染したことがある人は、風疹に対する抵抗力が強くなります。ただし、妊婦さんは予防接種が受けられません。妊娠中に十分な抵抗力がないと判断された妊婦さんは、次の妊娠時に風疹に感染する心配をしなくて済むためにも分娩(ぶんべん)後、できるだけ早く予防接種を受けましょう。授乳中の場合は、予防接種を受けられます。

―今後妊娠の可能性がある方や妊婦さんはどう対応すべきでしょうか。

蓮田 将来、妊娠の可能性がある女性で、「今まで風疹に感染したことがあるか、分からない」「予防接種を受けたかどうか、覚えていない」という方は、速やかに風疹の血液検査や予防接種を受けてください。予防接種後、2カ月は避妊が必要です。妊婦さんの場合、風疹の血液検査で免疫を持っていないと判断された方は風疹に感染する可能性があるので、できるだけ人混みを避けましょう。妊婦さんの風疹は、夫から感染したケースが多いといわれています。そのため、風疹に対して免疫が低いご主人は、予防接種を受けることをお勧めします。もちろん、ほかの同居者にも同じことが言えるでしょう。

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