─新しい光治療について、詳しく教えてください。

宮谷　シミやくすみなどが気になる箇所に医療機器で光を照射し、原因となるメラニンなどに働きかけて改善を促す治療法です。治療後は、反応したシミが浮いてきてかさぶたになって取れたり、自然と薄くなったりします。主に顔や手の甲への施術が可能で、シミやくすみをはじめ、ニキビによる肌の赤みなどにも効果が期待できます。このほか、肌のコラーゲンを増生させる働きもあります。

─従来のシミ・くすみ治療との違いは。

宮谷　これまでの治療法だと、熱と刺激を与えることで、逆に肝斑を濃くしてしまう恐れもありました。一方で新しい光治療は、こういったリスクが低い上に、照射によるやけどの危険性も低いといえます。

─治療に当たって、気をつけるべきことはありますか。

宮谷　1回の治療で効果が見られることもありますが、症状によっては3～4回、あるいはそれ以上、繰り返し治療することもあります。複数回の場合は、間隔を3週間～1カ月程度空ける必要があります。治療後はすぐ日常生活に戻ることができますが、日焼け対策が必須です。ひどく日焼けしている方・日焼けするような予定を控えている方のほか、直近でレーザー治療を受けた方は治療を受けられないことがあるため、まずは医師の診察を受けることをお勧めします。詳しくは専門医まで気軽にご相談ください。