メディカルインタビュー 産婦人科編

妊娠中に風疹にかかると、難聴や白内障などの赤ちゃんが生まれる確率が高くなるといわれています。妊娠する前に受けておいたほうがよいとされる「抗体検査」について、専門医に聞きました。

─風疹が流行していますね。

岩政 風疹は、春先から初夏にかけて流行する感染症です。しかし、今年は8月中旬ごろから首都圏で流行し、今後は全国的に広まることも考えられます。妊娠初期のお母さんが風疹に感染すると、生まれた赤ちゃんが難聴や白内障、心臓構造異常などの先天性風疹症候群にかかる確率が高くなるので、注意が必要です。

─風疹抗体検査について教えてください。

岩政 風疹に対する抗体があるかないかは、風疹抗体検査という血液検査で調べることができます。検査の結果、十分な抗体があれば、風疹には感染しませんが、抗体がなかったり、抗体値が低かったりすると、風疹に感染する可能性があります。その場合は、妊娠していないことを確認した上で、ワクチンを接種します。パートナーや同居している家族が風疹ウイルスを持ち帰ることもありますので、同時に抗体検査を受けてもらうことが大切です。

ソフィアレディースクリニック水道町       院長 岩政 仁氏

─多くの自治体で抗体検査が受けられるそうですね。

岩政 はい。例年、風疹の抗体検査を無料で行っている自治体も多いようです。熊本市では、妊娠を希望する女性だけでなく、そのパートナーや同居者なども対象になります。ただし、これまで抗体検査や風疹の予防接種を受けたことのない方、風疹にかかったことのない方に限られます。自治体によって助成の内容が異なりますので、お住まいの自治体の担当部署まで直接お問い合わせください。