メディカルインタビュー 産婦人科編

今年は、例年よりも早くインフルエンザが流行し始めているそうです。予防接種を受ける人は多いでしょうが、妊娠中でも接種できるのでしょうか。専門医に詳しく話を聞きました。

―インフルエンザが流行する時期を教えてください。

蓮田 国内では、9月からインフルエンザによる学級閉鎖が発生しています。通常だとインフルエンザの感染は12月ごろから始まり、1月~2月にピークを迎えます。インフルエンザの流行は受験シーズンと重なるので、学生さんはしっかり対策をして、受験に備えていただきたいと思います。

―妊娠中にかかってしまった場合、どのような危険性が考えられますか。

蓮田 妊娠中は、インフルエンザの重症化がやや高まるといわれています。多くの妊婦さんはインフルエンザにかかっても重症化しませんが、一部の妊婦さんは、インフルエンザが原因で肺炎になってしまうことがあります。特に、ぜんそくや糖尿病を患っていると、重症化の危険性が高まるので、注意が必要です。また、インフルエンザにかかって体調が悪化すると、早産の危険性も高まります。早産だと、未熟児として生まれる赤ちゃんが多くなります。早産防止のためにも、インフルエンザ対策は重要です。

―対策法を教えてください。

蓮田 第一に予防接種が挙げられます。予防接種はインフルエンザの感染率を下げ、仮にインフルエンザにかかったとしても重症化を防ぐ効果が期待できます。妊婦さんも受けることができ、妊娠中のどの時期でも大丈夫です。インフルエンザの予防接種を受けても、流産や奇形など、赤ちゃんへの影響が出るわけではありません。また、授乳にも影響しないといわれているので、授乳中でも受けることができます。

慈恵病院 副院長 蓮田 健氏  九州大学医学部卒業。九州大学病院、国立病院機構九州医療センターなどで産婦人科勤務

―予防接種を受けるのに適した時期はいつですか。

蓮田 インフルエンザの予防接種の効果が出るまでには、2~3週間かかるといわれています。ワクチンの効果は4カ月程度続きます。インフルエンザが12月ごろから増えると想定すると、11月中には予防接種を受けておいたほうがよいでしょう。ただ、実際のところ、予防接種を受けていてもインフルエンザにかかる人はいます。その場合、インフルエンザの治療薬を使用します。妊娠中に薬を使うことに抵抗を感じる方もいるかと思いますが、これまでの調査では、インフルエンザの治療薬が原因で赤ちゃんに奇形や障がいが発生することはないとされています。このほかのインフルエンザ対策として、マスクの着用、手洗い、部屋を乾燥させない、人混みを避けるなどがあります。日々の予防も心掛けておきましょう。

店舗情報

医療法人 聖粒会 慈恵病院

住所
熊本市西区島崎6-1-27
TEL
096-355-6131
診療科目
・内科 ・糖尿病、代謝内科 ・内分泌内科 ・消火器内科 ・小児科 ・麻酔科(志茂田治医師) ・産婦人科(産科・婦人科・乳腺外科)
診療時間/産婦人科
月~金曜/9時~12時・13時30分~19時(木曜は午前中のみ)、 土曜/9時~12時・13時30分~17時 ※産婦人科の急患の方は、いつでもご相談ください。
診療時間/内科・小児科
月~土曜/9時~12時・13時30分~17時(木曜は午前中のみ)
診療時間/麻酔科
金曜/13時30分~17時
面会時間
平日14時~20時、日曜・祝日10時~20時
備考
※麻酔科および妊婦検診は予約制です  ※手術や分娩によっては診療時間が変更になる場合があります