メディカルインタビュー 歯科編

歯並びの矯正治療技術が進歩し、周囲に気付かれにくいマウスピースで矯正ができるようになっています。治療の特長や流れなどについて専門医に聞きました。

―目立たない矯正法があると聞きました。

前田 自分の歯に合わせて作製したマウスピースによる矯正治療があります(自由診療)。マウスピースは薄くて透明なので、装着時の違和感や見た目によるストレスが軽減されます。また、患者さん自身で取り外せるため、歯の裏側にボタンを貼ってワイヤを通す舌側矯正と比べ、食事や会話に支障を来しません。

―具体的な治療の流れは。

前田 3Dのデジタルスキャナーで撮影した歯列の精密なデータを基に、歯科医師が細かく診査・診断を行いマウスピースを設計します。その後、光造形によって精細なマウスピースが作製されます。治療期間は、従来のボタンとワイヤでの矯正と変わらないか、早く終了する場合もあります。さらに最近は、治療期間の短縮につながる加速矯正装置を併用する治療法もあります。

―子どもの歯並びもマウスピース矯正で解決するのでしょうか。

前田 はい、可能です。しかし、歯並びは口呼吸や舌の突き出し、間違った飲み込み方などにより悪くなります。原因を解決せずに歯列矯正だけをしても歯並びは元に戻ってしまいます。したがって、正しい呼吸法や舌の位置、飲み込み方などの指導を取り入れた矯正治療を行い、根本的な原因に働きかけることが大切です。これらの原因を改善することは、歯並びだけでなく、虫歯や感染症予防にもつながるといわれています。まずは専門医にご相談ください。

熊本パール総合歯科クリニック 副院長 前田 貴代江氏

店舗情報

熊本パール総合歯科・矯正歯科・こども歯科クリニック 大江院

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備考
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