メディカルインタビュー 産科・婦人科編

1カ月健診は、赤ちゃんの多くが初めて受ける健康診断。しかし、それまでは体のどんな様子に注意するべきなのでしょうか。専門医に聞きました。

―主な注意点を教えてください。

牛島 まずは体重です。正常な乳児でも生後数日間は10%程度減ることがあり、これを生理的体重減少といいます。その後は1日に30~50gずつ、生後1カ月で約1㎏増えると安心です。ただ、1日の体重増加が18g未満ならミルクを足し、それでも増えないときは先天的な心臓疾患が疑われます。医師の診察を受け、小児科で心臓の超音波検査も受けましょう。ただし、検査可能な医療機関は限られるため事前に確認を。

―見た目で気を付けることは。

牛島 目の結膜や皮膚が、退院時より黄色くないか観察しましょう。これは黄疸(おうだん)といい、血液(赤血球)が壊れてできるビリルビンという物質が引き起こします。血中のビリルビン濃度の正常な上限値は15~17㎎/㎗ほど。異常に高い場合、脳の神経核に核黄疸が起こり、脳性麻痺(まひ)の恐れがあります。

―嘔吐(おうと)や下痢の場合は。

牛島 生後数日間は、胃から食道への逆流を防ぐ機能が未発達で、刺激に弱いため、乳児の約40%が一度は吐いてしまいます。しかし、生理的嘔吐なので問題ありません。噴水状の嘔吐が連日続いたり、ミルクを飲む量が減ったりするなら、胃の筋肉が腫れる肥厚性幽門狭窄(きょうさく)症が疑われます。乳児の便については、生後すぐは黒っぽく、5~6日後から胆汁の影響で黄色や山吹色になります。白っぽい場合は受診を。母乳だけ飲んでいると下痢のような便が出ますが、水分によるものなので心配無用です。他にも、40度近い発熱やけいれんなど、異常を感じたらすぐに受診しましょう。

うしじまクリニック 院長 牛島 英隆氏

うしじまクリニック 院長 牛島 英隆氏

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