メディカルインタビュー 産科・婦人科編

性感染症(STD)は増加の一途をたどっており、それが原因で不妊になる人も多いそうです。今回は性感染症と不妊の関係について聞きました。

―患者が増え続ける原因とは。

牛島 性感染症は、自覚症状が少なく感染が拡大しやすいのが特徴で、症状が進行して不妊になるケースが多く見られます。最近は、初交年齢の低下に伴って10代女性の感染率が大きく上がり、将来の不妊が懸念されています。性教育の体制が整っておらず、子どもへの指導が不足していることも原因として考えられます。

―代表的な疾患を教えてください。

牛島 急増しているのはクラミジア感染症です。女性は前述の通り、無自覚のうちに悪化することが多く、卵管や子宮内膜、骨盤腹膜などに炎症が及ぶと、卵管閉塞や骨盤内組織の癒着を招きます。一度傷ついた卵管などは治らないので、手術や体外受精による不妊治療が必要となることもあります。男性には、約半分の割合で排尿痛などの自覚症状が現れます。炎症が精巣周辺に広がると、陰のうが腫れて不妊の要因になります。もう一つは淋菌(りんきん)感染症です。男性の約半数に、排尿時の違和感や、尿道からの黄白色の分泌物などが診られます。女性の多くは自覚症状がありません。また、男性は精巣上体炎、女性は子宮頸管炎なども現れ、不妊につながります。10年ほど前には、世界で初めて抗生剤に耐性を持つ淋菌が京都で発見され、海外にも広がっています。

―その他、知っておくべきことは。

牛島 きちんとした治療と、コンドームを使用した感染予防が重要です。自分もパートナーも、コンドームなしの性交が、性感染症だけでなく不妊のリスクも高め、さらには性感染症がエイズへの感染率も高めることを理解しておきましょう。

うしじまクリニック 院長 牛島 英隆氏

うしじまクリニック 院長 牛島 英隆氏

店舗情報

医療法人 英会 うしじまクリニック

住所
熊本市南区田迎4-7-23(平成けやき通り沿い)
TEL
096-379-2727
店舗ホームページ
http://www.ushijima-cl.com/
営業時間
平日9時~12時30分/14時~18時 土曜9時~12時30分/13時30分~15時30分
休業日
水曜/午後休診  日・祝/休診