メディカルインタビュー 産科・婦人科編
最近、普及してきている女性のブライダルチェック。いずれ子どもを望むなら、結婚にかかわらず受診した方が良いそうです。専門医に聞きました。
―なぜ、検査が重要なのですか。
牛島 近年、性交渉の初経験の年齢が低下し、それに伴って性交渉の機会と性感染症への感染リスクが増加しています。また、出産は30代が多く、年齢が高くなるにつれ、体力の低下や、生活習慣病・婦人病なども懸念されます。そのため、将来的に妊娠・出産を望むなら、自分は妊娠可能か、不妊の原因になる病気がないかをなるべく早く調べることが重要です。
―どのような検査が必要ですか。
牛島 まず、内診や超音波検査、基礎体温チェックなどです。子宮や卵巣、排卵の状態を観察し、超音波検査では、不妊の原因となる子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮奇形の有無なども分かります。次に、おりものの検査では、性感染症について調べます。特に、性器クラミジア感染症や淋(りん)病は、卵管の癒着によって不妊を招くことがありますが、早期治療で妊娠が可能です。また、性感染症ウイルスが原因の子宮頸(けい)がんの検診や、予防に効果的な子宮頸がんワクチンの接種も大切です。さらに、最近急増している梅毒、HIV、風疹なども検査するのが望ましいでしょう。
―その他に心掛けることは。
牛島 強いストレスや精神疾患は妊娠に影響しますので、自分のメンタル面や仕事・生活環境も確認しましょう。パートナーが出産を希望しているかという意思確認もしておく必要があります。加えて、きちんとした避妊と、パートナーが替わったタイミングでの性感染症検査をお勧めします。
うしじまクリニック 院長 牛島 英隆氏
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