メディカルインタビュー 歯科編
子どもの歯並びには口呼吸や頰づえなどの生活習慣が深く関係しているそうです。歯並びへの影響や治療法について聞きました。
─歯並びは遺伝しますか。
前田 「歯並び=遺伝」というイメージがあるようですが、口呼吸や頬づえなどの生活習慣も、歯並びやかみ合わせに影響を及ぼすことが分かってきています。例えば口呼吸を続けると、舌が無意識に前方や下方にずれ、上顎を成長させる力が弱まります。その結果、上顎が狭くなり、出っ歯や受け口、すきっ歯になりやすくなります。顎の発育は顔の骨の成長に関わるため、顔立ちにも影響します。子どもの頃から生活習慣を改善することで、歯並びやかみ合わせの不具合を予防し、正常なかみ合わせが得られる場合があります。
─治療法は。
前田 口の周りの筋肉を鍛えながら、歯並びの乱れの根本的な原因を取り除くことを目的とした治療法があります(自由診療)。具体的には、口ではなく鼻から呼吸することや、正しい舌の位置・飲み込み方などを指導します。治療期間中は自宅でもトレーニングを行ったり、起きている間の1時間と就寝中にマウスピースを装着したりするため、ご家族のサポートも大切になってきます。
─何歳から治療できますか。
前田 治療を始める年齢は歯並びによって変わりますが、歯や顎の成長が止まる前の6~8歳頃に治療するのがよいといわれています。個人差はありますが、治療期間は通常2年ほどです。思春期になると歯並びがコンプレックスになることもあるので、早めの治療が良いでしょう。まずは専門医にご相談ください。
熊本パール総合歯科クリニック 副院長 前田 貴代江氏
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