メディカルインタビュー 産婦人科編

近年、増加が著しいと報告されているクラミジア感染症。感染したまま放置しておくと、卵管機能の低下を招き、不妊症の原因になることもあるそうです。その詳細について尋ねました。

─クラミジア感染症とは。

岩政 クラミジア感染症は、性行為感染症の一つで、全国の罹患(りかん)者数は、推定100万人。性行為感染症には淋病や梅毒など50種類以上ありますが、クラミジア感染症に感染している人が圧倒的に多く、そのうち女性は男性の5倍、20代前半の女性では15人に1人が感染していると報告されています。主に男性は尿道、女性は子宮頸(けい)管への感染が見られますが、特に女性の場合は自覚症状がない場合が多いようです。

─クラミジア感染症は、不妊症の原因になりますか。

岩政 感染した人がすべて不妊症になってしまうということではありませんが、感染したまま放置すると、8~40%は骨盤内の炎症が進み、そのうち20%が卵管性の不妊症になるといわれています。クラミジア感染症が不妊症につながる危険性は、極めて高いといえますね。

─どのような注意が必要ですか。

岩政 クラミジアに感染した異性との、1回のセックスで感染する確率はおよそ50%です。独身の人も将来妊娠できるよう、自分の体を大切にするという意識を持ってほしいですね。感染の心当たりがある人や、下腹部痛および性交時の痛みなどの症状がある人、もしくは近い将来、赤ちゃんが欲しいと思っていて感染の心当たりがある人は、クラミジア検査を受けておくと安心ですね。感染していても、1~14日間の内服薬で治癒します。不明なことは気軽に専門医にお尋ねください。

ソフィアレディースクリニック水道町 院長 岩政 仁氏