メディカルインタビュー 皮膚科編

夏から秋にかけてはハチの活動が活発化する時季。毎年、全国的に被害が報告されています。身近な虫であるハチとマダニの被害や、刺されたときの処置などについて専門医に聞きました。

―今年はハチが多く発生しているそうですね。

丸尾 ハチは毎年、7~10月の暑い時季に活動が活発化し、猛暑の年ほど被害が増えるといわれます。人を刺す種類で代表的なのは、アシナガバチやスズメバチ、ミツバチです。中でも、攻撃性が高いスズメバチは、8月後半からさらに凶暴化します。

―刺されたときの症状は。

丸尾 患部が腫れ、痛みを伴います。もし刺されたら、30分~1時間ほど安静にした後、速やかに医療機関を受診してください。抗ヒスタミン剤やステロイドで治療し、通常は4~5日間ほどで症状が治まります。刺されたとき、じんましんや気分が悪くなるなどのアナフィラキシー症状があれば、救急要請が必要です。その後もアナフィラキシーショックに陥るリスクが高い方には、治療後にアドレナリン自己注射薬の携帯を勧めます。過去に同じような症状があった方は十分注意してください。

まるお皮ふ科 院長 丸尾 圭志氏 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会認定アレルギー専門医

―対策はありますか。

丸尾 山奥に行かなくとも、キャンプや山登りといったレジャー、草刈り、農作業などでもハチに襲われる可能性があります。黒っぽい服装を避け、巣を見つけても近づかないようにしましょう。

―マダニの場合は。

丸尾 マダニは森林のほか、畑や草むらにも生息しています。大きさは5ミリ前後で、肉眼でも確認できます。かまれても痛みがあまりなく、すぐに気付かないこともあります。気付いたら、なるべく早く診察を受けてください。多くの場合、皮膚を切開して除去します。自分でマダニを取ると、口の部分が残って化膿(かのう)につながるので、触らないようにしましょう。
また、マダニは日本紅斑熱の原因となる細菌や、ウイルスなどを持っていることもあります。死亡例もあるため、発疹がないかなどの経過観察も重要です。

人や動物の皮膚にかみつき、吸血するマダニ。自然に離れることもあるそうですが、その場合も必ず受診を

―注意すべき点はありますか。

丸尾 マダニがいそうな場所に行くときは、肌の露出を避けましょう。長袖・長ズボンのほか、帽子や手袋も有効です。特に、レジャーでは薄着になりがちなので、安全な服装を心掛けてください。

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まるお皮ふ科

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