メディカルインタビュー 美容皮膚科編

「自己流ダイエットでは、脂肪が落ちない」「おなかや太もも、二の腕についた脂肪が気になる」と悩む人は多いそう。そこで、体についてしまった脂肪を除去する治療法について、話を聞きました。

─メスを入れずに脂肪を排出する方法があると聞きました。

山尾 専用の機器を装着して、皮膚表面から吸引する治療法があります。脂肪を冷却し細胞をシャーベット状にして、徐々に破壊・排出し脂肪細胞の数を減らします。脂肪細胞は他の組織と比べて高い温度で凍ります。その性質を利用し、他の組織にはダメージを与えず脂肪だけに働きかけます。気になる部分にアプローチすることが可能で、ボディーラインの調整効果も期待できます。脂肪細胞の数そのものが減るため、リバウンドしにくいのが特長で、脂肪のボリュームが多い人にも対応しています。

─治療法はもう一つあるそうですね。

山尾 はい。HIFU(高密度焦点式超音波)という医療機器を使って、真皮層と筋膜層を同時に刺激します。顔のたるみなどに対応する方法として知られていますが、気になる部位の痩身にも有効です。脂肪の厚さに合わせて加熱し、脂肪細胞のみを溶解します。肌の表面や他の組織にはダメージを与えません。こちらも脂肪細胞を破壊して体外へ排出させるため、リバウンドがほとんどないのが特長です。日本人に特徴的な脂肪の量が少なめの人におすすめの方法です。どちらも皮膚を切開しないので、体への負担が少ない治療法です。さらに漢方薬の内服と併用すると、より効果を期待できます。脂肪のボリューム、部位などで治療法を使い分けますので、詳しくは専門医にご相談ください。

ワイズ スキンケアクリニック 院長 山尾 依子氏

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