メディカルインタビュー産婦人科編

不妊治療において近年注目されているというAMH(アンチミューラリアンホルモン)。その詳細について聞きました。

─AMHとは何ですか。

岩政 卵巣内にある成長途中の卵子から分泌される「アンチミューラリアンホルモン」というホルモンのことです。AMH検査をすることによって、卵巣年齢(排卵可能な期間)の目安を予測することができます。AMH値が高いと、卵子のストックがあり、卵巣年齢は若いということになります。逆に、AMH値が低いと、卵子の数が少なくて排卵が起こりにくく、卵巣年齢は高い(加齢の)状態といえます。卵巣機能は、年齢が同じだから皆同じというわけではなく、見た目や年齢が若い人の中にもAMH値が低い人もいらっしゃるので注意が必要です。

─AMH値が低いと妊娠できないのですか。

岩政 AMH値は卵子の質とは関係がないので、必ずしも妊娠できないということではありません。卵子の数が少なければ、残っている卵子をいかに有効に使って、不妊治療を行うかが重要です。AMH値を知ることは、一人一人の状態に合わせた、より効果的な治療を行うために、とても有用といえます。

─どんな検査が必要ですか。

岩政 血液検査(保険適用外)後、10日程度で結果が判明します。一般に卵巣機能は年齢とともに低くなり、35歳を過ぎると低下が加速していきます。単に年齢だけが卵巣の状態に関係するものではありませんが、将来、出産を希望される人で、今のうちに自分の卵巣年齢を知っておきたいと思われる人や、不妊を心配されている人などは、気軽に専門医にお尋ねください。

ソフィアレディースクリニック水道町 院長 岩政 仁氏