【513号】3月3日は「耳の日」! どうすればいい? 耳のセルフケア

普段、何げなくやっている耳掃除。気持ちいいからと言って頻繁にし過ぎると、耳の中を傷つけてしまいかねません。3月3日の「耳の日」を前に、読者スタッフが耳の正しいケアについて耳鼻咽喉科の専門医に聞きました。

耳掃除は1〜2週間に1回で十分 気になる人は耳鼻咽喉科の受診を

「耳掃除は1~2週間に1回程度で十分です」と話すのは、田崎橋耳鼻咽喉科クリニック(熊本市西区)の杉野赳浩院長。

杉野院長によると、耳あかには、外耳道に細菌やカビが繁殖するのを防いだり、敏感な外耳道の皮膚を保護したりする役割があるそう。また、耳あかにある“苦み成分”は、虫の侵入を防ぐ働きを持っているといいます。「人体にはもともと、耳あかを自然に排せつする機能(自浄作用)が備わっており、多少の耳あかであれば無理に掃除する必要はありません」

杉野院長は「耳あかが気になる人は、年に2~3回、耳鼻咽喉科で取ってもらうことをお勧めします」と話しています。

お話を伺ったのは

2019年4月から同クリニック院長。「病気を治すことはもちろん、不安な気持ちを少しでも和らげられるよう心掛けています。待合室にはキッズスペースを完備していますので、お子さま連れでも安心して来院ください」


あなたの耳あか カサカサタイプ? ベタベタタイプ?

耳あかは大きく分けて、粉状のカサカサした耳あか「乾性耳あか」と、色付きでベタベタした耳あか「湿性耳あか」の2種類あります。これらは遺伝子で決まるため、途中で変わるものではありません。日本人の7~8割が乾性耳あかで、約3割が湿性耳あかといわれています。湿性の耳あかの場合、手入れが難しいことも多いようです。杉野院長は「1~2週間に1回程度の頻度で、入浴後に耳の入り口を綿棒で軽く拭うとよいでしょう」とアドバイスします。

耳の正しいケアについて話を聞く読者スタッフの千田洋子さん(左)と花田恵美子さん


耳掃除のポイントと注意点

柔らかい綿棒がおすすめ

硬い耳かきは皮膚まで削ってしまう恐れがあります。炎症を起こしやすいので、注意しましょう。

耳の奥まで綿棒を入れない

奥まで掃除しようとすると、逆に耳あかを奥に押し込んでしまったり、鼓膜などを傷つけたりすることも。入り口付近の掃除だけで十分です。

耳の中は決して洗わない

耳あかが湿って膨張し、耳の穴が詰まってしまう危険性があります。


"読スタ"の素朴なギモン

読者スタッフが、耳掃除や耳あかに関する素朴な疑問を杉野院長に投げ掛けてみました。

Q. 耳あかとはどのようなものですか?

A

外耳道にある皮脂腺や耳垢腺(じこうせん)から出る分泌物に、外部のほこりや古くなった皮膚などが混じったものです。

Q. 耳掃除だけで病院を受診してもよいですか?

A.

大丈夫です。年に2、3回くらい、定期的に掃除をされることをお勧めします。

Q. 耳あかをため過ぎるとどうなりますか?

A.

耳垢栓塞(じこうそくせん)という病気になり、難聴になることがあります。

Q. 子どもの耳掃除で気を付けることはありますか?

A.

子どもは耳の入り口が狭いので、耳あかで聞こえが悪くなってしまうことがあります。そのため2週間~1カ月に1回程度は入り口を掃除し、大きな耳あかは耳鼻咽喉科で取ってもらうことをお勧めします。