【561号】すぱいすフォーカス – よみがえれ!「天使の輪」髪のつやをもう一度
年齢を重ねると髪につやがなくなってきたと 感じる人も多いのでは。 「でも、諦めたくない!」—。 シャンプーやトリートメントなど 毎日のお手入れをちょっと工夫するだけで、 髪のつやを取り戻すことができるんですよ。 専門家に教えてもらいました。
年齢を重ねると肌の状態が変わるように髪も変化します。髪のつやがなくなる、細くなる、うねる、コシがなくなるなど個人差はありますが、一般的に20代後半から髪の老化は始まっています。加齢で代謝が悪くなり、頭皮からの皮脂の分泌量が減ることが主な要因です。
髪のつやは髪表面のキューティクル(※記事下図)が大きく関係しています。うろこ状に重なり合って髪をバリアしているキューティクルが傷つき剝がれるとつやがなくなり、髪内部のタンパク質などの成分や水分も抜け出てしまいます。
健康な髪のためには、バランスの取れた食事や十分な睡眠、ストレスをためないことが大切です。さらに、シャンプーやドライなど毎日の基本的なお手入れを見直しキューティクルを保護することで老化を緩やかにでき、つやを取り戻すことができます。紫外線対策も忘れずに。ちょっとした心掛けを積み重ねれば、きっと変化を感じられるでしょう。
教えてもらったのは
熊本ベルェベル美容専門学校 教務課
廣瀬 平晃(ひろせ たかあき)さん
毎日のお手入れにひと手間プラス
STEP1 シャンプー前
ブラッシングで汚れを落とす
シャンプー前にブラッシングを。毛先から髪の絡まりをほどきながら頭皮を軽く刺激するイメージで。髪に付いたホコリや抜け毛を取り除くことで洗浄力もアップします。
point
クッションブラシがおすすめ。ブラシの根元部分がゴムなどの柔らかい素材でできているのでクッション性が高く、頭皮に負担をかけず根元からしっかりとブラッシングできます。血行促進にも効果的。
STEP2 シャンプー
シャンプー剤は十分に泡立てて
38〜42度のお湯で、髪を頭皮までしっかりとぬらします。シャンプー剤を手のひらに取り少量のお湯と軽く混ぜ合わせながら頭頂部に近い髪でしっかりと泡立てます。泡立てネットを使うのもあり。
point
髪の中に指を入れてシャンプーをもみ込むように頭皮をつかんで洗ったら、泡がなくなるまで念入りにすすいで。
STEP3 トリートメント
根元を避け毛先中心に
頭頂部から髪全体の3分の1を残し、トリートメント剤を付けます。メーカーによりますが10分ほどを待つ間、頭頂部を中心に指の腹で頭皮を動かすようにマッサージを。その後、軽く洗い流し軽く絞ります。
point
トリートメント剤は毛根が詰まるので、頭皮に付かないよう注意して。リンスも同様。
STEP4 ドライヤー前
しっかりとタオルドライ
洗髪後すぐにタオルで根元から水分を取っておくと、ドライヤーの時間短縮に。その後コームで分け目を決め、髪が絡まっていたら毛先から根元の順に髪をとかします。
point
パサつきが特に気になる人は、オイルや洗い流さないトリートメントを使ってドライヤーの熱から髪を守りましょう。
STEP5 ドライヤー
根元から乾かし最後は冷風で
ドライヤーを頭から10㎝ほど離し左右に軽く振りながら、地肌から乾かしていくイメージで。髪の間に指を入れ空間をつくって風の通りを良くし、根元から乾かします。根元がほとんど乾いたら毛先へ向かって風を当て、コームやセットブラシを使って整えます。最後は髪全体に2〜3分間、冷風を当てます。
point
熱風で乾かした直後のキューティクルは開いています。根元から毛先に向かって冷たい風を当てることでキューティクルがキュッと閉じます。
※キューティクルの仕組み
健康な髪(左)とキューティクルが剝がれた髪(右)
NGお手入れ
紫外線を浴びる
髪も日焼けします。外出時には髪用の日焼け止めスプレーやオイル、ヘアクリームで対策を。
ぬれたまま髪を放置
雑菌やニオイの原因になります。
熱過ぎるお湯でのシャンプー
頭皮や髪の必要な皮脂まで取ってしまいます。
長時間のドライヤー
同じ部分にドライヤーの熱を当て続けるのは頭皮や髪の負担になり、髪のタンパク質が変成してしまいます。アイロンやコテも同様。
朝シャン
シャンプーは1日1回、夜がおすすめ。朝、髪を洗い、頭皮や髪の皮脂を取り除いたばかりの状態で外出すると、紫外線の影響を大きく受けてしまいます。
シャンプー、リンス、コンディショナーなどは種類も多く髪質によって選び方も変わります。自分の髪質がよく分からない場合は、行きつけの美容師さんに聞いてみるのもいいかも。
※シャンプー剤やトリートメントなどの使い方は用法・容量を守りましょう!
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