[メディカル百科]美容皮膚科編

紫外線をたくさん浴びてきた今の時季の肌は、さまざまなトラブルが発生しがちです。特に気になるシミには、飲み薬やレーザーなど、有効な治療法がいろいろあるそうです。皮膚科医に聞きました。

─シミの改善効果をうたう飲み薬やクリームの広告を見かけます。

日本人女性に多い「肝斑(かんぱん)」というシミには、飲み薬で一定の効果が期待できることは確かです。しかし、服用を止めてしまうと元に戻ってしまいますし、シミそのものが完全に消えてしまうほどの効果は期待できません。また市販されている、いわゆる美白クリームではシミは取れません。皆さんがイメージするような効果が期待できるのは「ハイドロキノン」や「レチノイン酸」という薬剤を使用したもので、病院で処方する外用薬です。ただし、数回塗ったからといってシミが消えるというほどの即効性はないのです。

─レーザー治療はどうでしょう。

老人性色素斑という老化によるシミには、レーザー治療が有効です。しかし、レーザー刺激に弱い肝斑という肌質を持った人が治療を受けた場合、シミのメラニンは一度消えても、レーザー刺激による炎症後色素沈着という新たなシミが出てくることがあり注意が必要です。

─シミの症状に合った治療法を選ぶ必要があるわけですね。

肝斑のある人は、内服薬で肝斑の体質を抑制した上で、レーザーを顔全体に照射する治療が合っています。最近は「ピコ秒レーザー」という新しいレーザー治療があり、従来のレーザーでは取れなかった薄い色のシミへの効果が期待できます。しかも術後のテープ保護が必要ない治療として注目されています。まずは自分のシミの種類を知るためにも、病院で診断してもらいましょう。

熊本かよこクリニック 医師 中村佳代子氏