[メディカル百科]眼科形成外科編

まつげが目にあたりいつもチクチクするー。「逆さまつげ」は日常生活においてもとても気になる症状です。さまざまな原因があり対処法もそれぞれ違うそう。専門医に詳しく聞きました。

─「逆さまつげ」とは。

まつげ(睫毛=しょうもう)が眼球の方に向かい、目にあたると、目の表面の角膜に傷がついて異物感を引き起こします。目がゴロゴロする、涙や目やにが出るといった症状が見られます。さらに悪化すると、角膜に混濁が生じ視力が低下することがあります。逆さまつげには、まつげが不整に生えて目にあたる「睫毛乱生」、まぶたの皮膚および皮下組織が多く、それらに押されるようにまつげが内向きになっている「睫毛内反」、下まぶたを支える腱膜の弛緩によって下まぶたが内側に回り込む「眼瞼(がんけん)内反」があります。

─各治療法を教えてください。

「睫毛乱生」は、基本的にはまつげの定期的な抜去ですが、場合によっては切開して毛根を切除することがあります。若年者に多い「睫毛内反」は手術で改善します。局所麻酔でまぶたを切開し、まつげが外向きになるように余分な皮膚および皮下組織を切除します。手術時間は約15分です。目頭の皮膚が眼球に覆いかぶさる「蒙古ひだ」の症状が強い場合は、目頭の切開を併用することもあります。「眼瞼内反」は高齢者に多く、弛緩した腱膜を矯正します。手術時間は約30分です。

─手術後の見た目が気になります。

手術で切開した部分は傷痕になりますが、時間の経過とともに気にならない程度に改善します。逆さまつげにはさまざまな原因があり、きちんと対処しないと改善せず、再発の原因にもなります。当院は保険適用です。まずはご相談ください。

まわたり眼科形成外科クリニック 院長 馬渡 祐記氏