[メディカル百科]美容外科編

行事やイベントなどが多くなるこれからの季節は、「人と接する時に自信を持ちたい」などの相談が増えるそうです。中でも多いのが「痩身」「豊胸」「ワキガ・多汗症」について。専門医に詳しく聞きました。

─「痩身」はどのように行いますか。

痩身の治療の中には脂肪細胞を溶解する方法や、脂肪細胞のみを冷凍して破壊する方法があります。いずれも治療後は老廃物として体外に排出されます。メスを使わないので体への負担が小さく入院の必要もありません。施術部位が選べるので、運動や食事療法では実現しにくい「部分痩せ」が可能です。

─切らずに治療ができるのですね。「豊胸」も切らずにできますか。

はい。外科手術を伴わない治療として、ヒアルロン酸の注入や、事前に吸引した患者さん自身の脂肪を注入するという方法があります。ヒアルロン酸注入の場合、両方の胸でも治療時間は10分程度でダウンタイムもありません。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分なので注入後、半年から1年ほどかけて徐々に体内に吸収されていきます。ご自身の脂肪細胞を使う場合は、注入前に不純物や古い細胞を取り除いた脂肪だけを注入するので、生着率が高いのが特徴です。いずれも注入する量や場所は細かく設定できるので、好みのバストが作れます。

─ワキガ・多汗症については。

代表的なのはレーザー治療です。脇などの患部に照射し汗腺を破壊することで、半永久的な効果が見込めます。施術時間は両脇で約60分。一時的に発汗を抑えたい場合にはボトックス注射が有効です。効果は約半年間で、施術時間は両脇で約10分です。まずはしっかりとカウンセリングを受けることをお勧めします。専門医に何でもご相談ください。

共立美容外科熊本 院長 山田 雅明氏