[メディカル百科]耳鼻咽喉科編

もうすぐ冬。朝晩冷え込んだり、空気が乾燥したりすると「鼻水が多くて困る」「鼻がつまって苦しい」という症状に悩まされる人は少なくないのでは。主な原因や外科的治療法について専門医に聞きました。

─鼻づまりや鼻水には、主にどんな原因が考えられますか。

鼻中隔湾曲症やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などが挙げられます。鼻中隔湾曲症は、左右の鼻を隔てる鼻中隔が大きく曲がっているせいで、鼻づまりや嗅覚障害といった症状が起きます。アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜が花粉やほこりに過剰に反応し腫れて鼻づまりが悪化します。副鼻腔炎は粘膜が炎症を起こす病気で、ときには鼻茸(ポリープ)が生じている場合もあります。冬は特に、気温の寒暖差や空気の乾燥で症状が出やすくなります。症状が慢性的に続くようであれば、外科手術が必要となる場合があります。

─手術方法を教えてください。

鼻中隔湾曲症では、曲がった骨や軟骨を真っすぐにする手術を行います。アレルギー性鼻炎についてはレーザー手術が多く実施されていますが、効果が出ない場合や再発した場合には、粘膜に電極を刺して組織を凝固させたり、神経や血管の一部を焼いて取り除いたりする方法もあります。そうすることで、ちょっとしたほこりで鼻がむずむずする、くしゃみが出るといった過敏な症状が軽くなります。鼻茸がある場合は、鼻茸を切除して鼻の通りを良くします。さらに副鼻腔炎の手術を行うことで鼻茸の再発を予防し、嗅覚障害や鼻漏を抑えます。

─手術には入院が必要ですか。

当院では、今挙げた手術については日帰り手術を実施しています。鼻づまりなどで長く悩んでいる方は一度、専門医にご相談ください。

唐木(からき)クリニック 医師 米崎 雅史氏