[メディカル百科]美容皮膚科編

幼少期に発症することが多い水ぼうそうのウイルスは、完治後も体内に潜伏しているそう。加齢などで体の抵抗力が下がると再活性化し、帯状疱疹になることがあるそうです。新薬やワクチンについて、詳しく話を聞きました。

─帯状疱疹とはどのような病気ですか。

体の左右いずれか片側に強い痛みを感じたり、水ぶくれが帯状にできたりするウイルス性の病気です。幼少期に発症することが多い水ぼうそうのウイルスが完治後も神経節に潜伏し、加齢などによって体の抵抗力が低下した際に再活性化することで、帯状疱疹が発症します。日本人の3人に1人がかかるといわれる身近な病気で、50歳以上が全体の7割を占めています。発症初期は虫刺されと混同されやすいです。

─治療方法を教えてください。

検査は10分程度で抗原を検出できる、デルマクイックというウイルス検査キットを使用します。基本的な治療は薬物療法で、発疹の症状が出たらできるだけ早期に治療を開始することが重要です。従来の抗ウイルス剤は腎障害を引き起こすリスクがあり、高齢者には使用しづらい面がありましたが、新たに開発されたアメナメビルは副作用が少ないため、高齢者でも安心して服用することができます。

─帯状疱疹を予防する方法はありますか。

50歳以上の方が対象のワクチンがあります。従来のワクチンはウイルスを弱毒化させた生ワクチンで、予防効果は60%程度といわれていました。2020年から、ウイルスを無毒化した不活化ワクチンが登場しており、90%以上の予防効果が期待できます。免疫不全の方でも接種ができるので、詳しくは専門医にお尋ねください。

駕町 太田皮ふ科 院長 太田 浩平氏