産婦人科編

風疹の予防接種率が低い40~50代の男性が発生源となり、妊婦にうつすケースが増えているそうです。妊娠前後の風疹への注意点や予防法について専門医に聞きました。

─妊娠中に風疹になると、どのような影響があるのでしょうか。

妊娠初期の女性が風疹に感染すると、生まれた赤ちゃんが難聴や白内障、心臓構造異常などの先天性風疹症候群を発症する確率が高く、注意が必要です。

─妊娠前にできることは。

まずは、血液検査で風疹に対する抗体の有無を調べます。検査の結果、十分な抗体があれば、風疹には感染しませんが、抗体がない、または、抗体値が低いと、風疹に感染する可能性があります。その場合は、妊娠していないことを確認した上で、ワクチンを接種します。パートナーや同居の家族が風疹ウイルスを持ち帰ることもあるので、同時に抗体検査を受けてもらうことが大切です。

─妊娠していたら風疹の予防接種は受けられないのですか。

妊娠中は受けられません。だからこそ、周囲の家族や社会全体で風疹を予防する必要があるのです。過去の予防接種制度の変遷により、予防接種率が低い世代(40~50代の男性)がいて、この世代が2013年、18年の風疹流行の中心となりました。

─多くの自治体で抗体検査や予防接種を受けられるそうですね。

はい。熊本市の場合、1962年4月2日~79年4月1日生まれの男性に対して、無料で風疹抗体検査と予防接種を実施しています。また、妊娠を希望する方や同居の家族も無料で抗体検査を受けられます。まずは、お住まいの自治体の担当部署やHPなどで詳細をご確認ください。

ソフィアレディースクリニック水道町 院長 岩政 仁氏