小児科編

母乳やミルクを飲むたびに、頻回に便を出すイメージのある赤ちゃん。便秘とは無縁のようですが、うまく排便できないお子さんも少なくないそうです。専門医に詳しく聞きました。

─赤ちゃんも便秘をするのですか。

赤ちゃんは母乳やミルクを飲むたびに少しずつ便を出します。そのためいつでも快便で、便秘とは無縁と思われがちですが、実は赤ちゃんの時期にうまく排便ができないお子さんは少なくありません。

─新生児がいきんで「うんうん」とうなるのも便秘ですか。

赤ちゃんをあおむけに寝かせると、時折、顔を真っ赤にしていきんでいる様子が見られます。これは、腸管の中に空気が多くたまっているため、ガスを出そうと反射的にいきんでしまうのです。新生児はおなかの筋肉が弱く、うまくいきめないことが多くあります。おなかがぽってりと盛り上がっている、うなりが多い、げっぷが苦手、おならの回数が多いような場合は、積極的にガスや便を外に出しやすくするお手伝いをしてあげましょう。肛門を綿棒で刺激する「綿棒刺激」が有効なことが多いです。

─離乳食で便が硬くなることもありますか。

5、6カ月で離乳食が始まると、便の性状が大人に近づいてきます。すると、急に便秘を起こすお子さんもいます。便が腸内にとどまる時間が長いほど便は硬くなるため、毎日しっかり排便し、腸内の便を硬くし過ぎないことが重要です。通常、肛門の奥にある直腸に便が下りてきて直腸の壁を押し広げると、その信号が脳に伝わって便意が起こるのですが、便が常にたまっていると、直腸の壁が伸びてしまい、便が来ても直腸が収縮できず、便秘が癖になることもあります。

─便秘を改善させるには。

便秘を改善させるには、便がたまりやすい状態を改善させる必要があります。まずはかん腸などで今たまっている便を全て出す、そしてその後、便をためないようにする。この順番で進めると改善しやすくなります。いきむ力の弱い赤ちゃんでは便を軟らかくすることも重要です。便秘の薬はかん腸の他に、便を軟らかくする飲み薬や座薬などがあります。担当医と相談し、改善するまでしっかり薬を使うことも時には必要です。

─他にも気を付けることはありますか。

これから夏にかけて、汗をかくことで体の中が水分不足に陥り、さらに便秘が起こりやすくなります。毎日の便の状態を観察し、便が出ないことでお子さんの食欲が落ちたり、嘔吐(おうと)や腹痛の症状が出たり、便が硬くて肛門が切れて出血したりする、といった場合は早めに担当医へご相談ください。

慈恵病院
医師 森 博子氏
日本小児科学会小児科専門医。熊本大学医学部卒業。熊本大学医学部付属病院でNICU勤務

店舗情報

医療法人 聖粒会 慈恵病院

住所
熊本市西区島崎6-1-27
TEL
096-355-6131
診療科目
・内科 ・内分泌内科 ・消火器内科 ・小児科 ・麻酔科 ・産婦人科(産科・婦人科)・内視鏡婦人科・糖尿病代謝内科・乳腺外科
診療時間/産婦人科
月~金曜/9時~11時30分・13時30分~18時(木曜は午前中のみ)、 土曜/9時~11時30分・13時30分~17時 ※産婦人科の急患の方は、いつでもご相談ください。
診療時間/内科・小児科
月~土曜/9時~12時・13時30分~17時(木曜は午前中のみ)
診療時間/麻酔科
金曜/13時30分~17時
診察時間/乳腺外科
月・火・金曜/9時~11時(熊本市乳がん検診は、月~水・金・土曜日9時~11時)
面会時間
平日14時~20時、日曜・祝日10時~20時
備考
※麻酔科および妊婦検診は予約制です  ※手術や分娩によっては診療時間が変更になる場合があります