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副鼻腔炎から続く気管支炎 自己判断で中断せず継続的な服薬を【メディカル百科】

広重クリニック 院長 廣重 滋夫氏
広重クリニック 院長 廣重 滋夫氏

呼吸器内科編

慢性副鼻腔炎に気管支炎を伴う副鼻腔気管支症候群。症状や治療法などを専門の医師に聞きました。

─副鼻腔気管支症候群とはどのような病気ですか。

蓄膿(ちくのう)症といわれる慢性副鼻腔炎に気管支炎を合併した病態を言います。粘り気のある黄色っぽい鼻水や鼻詰まり、頭痛、嗅覚障害などの副鼻腔炎の症状に加えて、せき、たん、発熱など、気管支炎の症状が後出します。副鼻腔炎を発症した後に、鼻水が喉を通って肺に入り、それを排出しようとするためせきが出ます。人によっては2~3カ月症状が長引く場合もあります。通年性のアレルギーなどが発端となることもあれば、季節性の花粉症などで発症する場合もあります。せきが長引いている人は、一度専門の医師に相談するといいですね。

─治療法は。

この病気が疑われた場合、まずは耳鼻科的な診察、胸のレントゲン、CT検査を行います。治療は、抗生物質とたん切り(去痰薬)が基本となります。薬の効果がすぐに表れる人もいますが、この疾患の治療で大切なのは、指示された期間、薬を飲み切ることです。症状が治まったからと自己判断で薬を中断するとかえって症状が長引くことがあります。症状が治まらない場合は、副鼻腔炎の手術などが必要になることもあるので、早めの治療が大切です。

─耳鼻科的疾患と呼吸器疾患を一度に診てもらえると、安心ですね。

当院では4月から内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科の診療を行うことになり、鼻から気管支といった空気の通り道の診療が一緒にできるようになりました。今後も地域のホームドクターとして、皆さんの健康な暮らしを支えていきたいと思います。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

広重クリニック 院長 廣重 滋夫氏

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