自覚症状なしの進行が怖い糖尿病網膜症 糖尿病になったら、まず眼科を受診して【メディカル百科】
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眼科編
糖尿病になると発症しやすい目の合併症が糖尿病網膜症です。怖いのは自覚症状なしに病気が進み、重症化すること。専門医に対処法を聞きました。
─発生原因を教えてください。
糖尿病の患者さんの血液は糖が多く固まりやすいため、網膜の毛細血管がよく詰まります。そうすると網膜に必要な酸素や栄養素が不足し、それらを取り込もうとして新生血管が発生しますが、もろくて破れやすいのが特徴。最終的には破裂して出血し、網膜剝離や緑内障などを引き起こすというわけです。
─症状が出にくい病気といわれますが、発病は察知できますか。
糖尿病網膜症の怖さは自覚症状がなく進行しやすいこと。痛みをほぼ感じず、発病に気付かないまま罹患する方が多いです。重症化すれば、血管新生緑内障などで失明に至ることもあります。一方で手術や薬物療法が進歩し、長らく失明原因の2位でしたが、現在は3位となっています。
─どのような治療がありますか。
初期段階では血糖値を低下させる血糖コントロールを行います。進行していればレーザー治療で網膜の新生血管の発生を防ぎますが、その目的は進行阻止であり、視力が回復するわけではありません。硝子体出血や網膜剝離の場合は硝子体手術が必要となり、出血の吸引や剝がれた網膜の復元などを行います。
─糖尿病網膜症にかかった人へ、アドバイスを。
以前より失明リスクが低下したとはいえ、進行すれば視力は衰えます。特に、年齢にかかわらず困るのは運転免許の更新でしょう。とにかく糖尿病と診断されたら、すぐに眼科を受診し眼底検査を受けてください。まずは網膜症のあるなしを調べ、罹患していたとしても今なら適切な治療を受けられます。
店舗情報
住所 | 菊池郡大津町大津1212-29 |
TEL | 096-293-2053 |
店舗ホームページ | http://www.iwagami-ganka.com/ |
営業時間 | 診療時間/9時~12時、14時~18時(木曜午後休診) |
休業日 | 休診日/日曜・祝日、火曜(手術日) |
FAX | 096-293-2350 |
備考 | ※日帰り白内障手術可能 |
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