メディカルインタビュー 産婦人科編

出産経験のない妊婦さんは、自宅で陣痛が始まってから病院へ到着するまでの間、不安や緊張状態が続くことでしょう。妊婦さんが出産直前の自宅待機中にどういった行動を取るべきか、専門医に話を聞きました。

陣痛が始まると、不安になる妊婦さんは多いのでは。

蓮田 はい。不安を抱えつつも、ほとんどの妊婦さんは自家用車かタクシーに乗って病院へ向かい、特に問題なく出産を終えます。しかし、まれにトラブルが発生するケースもあります。自分では対応できないような予想外のことが起こったときは、救急車を要請する必要があります。

予想外のことについて、具体的に教えてください。

蓮田 (1)切迫流産・切迫早産(2)分娩(ぶんべん)が急速に進行し、病院に到着するまでに赤ちゃんが生まれそう(3)交通事故(4)胎盤が剥がれてしまう「常位胎盤早期剥離」。主にこの4つが挙げられます。出産において特に一刻を争うのは、(4)の「常位胎盤早期剥離」が起こった場合です。赤ちゃんが生まれる前に胎盤が剥がれると、赤ちゃんは仮死状態になってしまいます。これは赤ちゃんはもちろん、妊婦さんの命にも関わります。子宮に痛みがあり、赤ちゃんの動きが急に少なくなってきたと感じた場合は、迅速にかかりつけの病院に連絡していただきたいと思います。 
  

慈恵病院 副院長 蓮田 健氏 九州大学医学部卒業。九州大学付属病院、国立病院九州医療センターなどで産婦人科勤務

破水したときは、どうしたらよいでしょうか。

蓮田 臨月に入った妊婦さんが自宅で破水すると、びっくりして救急車を要請してしまうことがあります。しかし、破水だけなら基本的に、救急車を要請する必要はありません。消防庁の調査によると、救急車の出動件数は年々増えているそうです。それに伴い、救急車が現場・病院に到着するまでの時間も長くなっています。心筋梗塞など命に関わる病気が発生したとき、救急車は一刻も早く現場へ向かわなければなりません。緊急で治療を必要としている方が素早く処置を受けられるためにも、破水したからと慌てて救急車を要請するのではなく、自家用車で行けそうか、救急車に乗ったほうがよいのかをまず、かかりつけの病院に電話して相談することをお勧めします。

妊婦さんが、安心して出産に臨むためにしておくべきこととは。

蓮田 (1)出産予定日前後、自宅から病院までの交通手段を確保しておく(2)自家用車で行けない場合を想定し、タクシーの連絡先を把握しておく(3)病院へ行くべきか自宅待機を続けるべきかなど判断に迷ったときは、かかりつけの病院に電話し相談する。以上3点です。特に出産経験のない妊婦さんは不安が大きいと思いますが、しっかり備えることで、安心して出産に臨めるでしょう。

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