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麻酔を使わずに陣痛を和らげる方法 「ソフロロジー法」でリラックスを【メディカル百科】

慈恵病院

目次

産婦人科編

できるだけ痛みの少ないお産が望ましいですが、分娩に麻酔を使うことに不安を感じる妊婦さんも少なくないよう。麻酔を使わずに陣痛を和らげる方法もあるそうです。専門医に聞きました。

慈恵病院 理事長・院長 蓮田 健氏
─通常、無痛分娩では麻酔を使うそうですが、麻酔を使わずに陣痛を和らげる方法もあるのですか。

はい。「ソフロロジー」と呼ばれる方法です。ソフロロジー法は精神的にリラックスしたお産をするための分娩方法です。簡単に言えば、自己暗示をかけて陣痛の痛みを和らげます。陣痛は痛いものですが、それを「赤ちゃんが生まれてくる過程としての喜び」と捉えるようイメージトレーニングをしていきます。

─具体的には。

ソフロロジー法は、「イメージトレーニング」「呼吸法」「エクササイズ」で構成されます。イメージトレーニングではまず、静かな環境の中で、ヨガや座禅の時のような座った姿勢になり、目を閉じ、リラックスして、いとおしい赤ちゃんが生まれてくることを想像します。そして、独自の音楽を聴きながら、「陣痛(子宮の収縮)が、赤ちゃんを生み出す上で最も大事なエネルギーで、このエネルギーがなければ、赤ちゃんは生まれてこない」というイメージ作りを繰り返します。分娩室では痛くて叫び声を上げる妊婦さんもいますが、ソフロロジー法のお産では、妊婦さんは落ち着いていて、分娩室も静かな雰囲気です。

─呼吸法はどのように。

これは簡単で、ゆっくり息を吐くだけです。息をするのは、吸うことだと考えがちですが、ソフロロジーでは、吐く呼吸を重視します。吐いた反動で吸う方が、赤ちゃんに酸素がよく届くと言われています。

─エクササイズは。

エクササイズと聞くと、筋肉や体力を付けることが目的のように思われがちですが、ソフロロジー法のエクササイズは異なり、次の陣痛が来るまでの休憩時間帯にリラックスするコツをつかむためのものです。1回の陣痛は、せいぜい50秒間しか続きません。休憩時間帯にうまくリラックスできると、次の陣痛時に子宮を収縮させるエネルギーが生まれ、順調なお産の進行に結び付きます。エクササイズには数種類ありますが、いずれも簡単なものばかりです。ソフロロジー法は、実は無痛分娩を希望される妊婦さんにもお勧めの方法です。無痛分娩では麻酔の影響で陣痛が弱くなり、お産の進行が遅くなってしまうことがあるため、やむを得ず麻酔を中止する場合があります。そのような時にはソフロロジーが助けになります。ソフロロジー法は難しいものではないため、ぜひ実践していただきたいと思います。

店舗情報

医療法人 聖粒会 慈恵病院

住所熊本市西区島崎6-1-27
TEL096-355-6131
診療科目・内科 ・内分泌内科 ・消化器内科 ・小児科 ・麻酔科 ・産婦人科(産科・婦人科)・内視鏡婦人科・糖尿病代謝内科・乳腺外科
診療時間/産婦人科月~金曜/9時~11時30分・13時30分~18時(木曜は午前中のみ)、 土曜/9時~11時30分・13時30分~17時 ※産婦人科の急患の方は、いつでもご来院ください。
診療時間/内科・小児科月~土曜/9時~12時・13時30分~17時(木曜は午前中のみ)
診療時間/麻酔科金曜/13時30分~17時
診察時間/乳腺外科月・火・金曜/9時~11時(熊本市乳がん検診は、月~水・金・土曜日9時~11時)
面会時間平日14時~20時、日曜・祝日10時~20時
備考※麻酔科および妊婦健診は予約制です  ※手術や分娩によっては診療時間が変更になる場合があります

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記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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