MENU

イベント情報

気になる歯列や咬合(こうごう)の異常 生活習慣が原因となっていることも【メディカル百科】

サンフラワーデンタルクリニック 副院長 岡村 由香理氏

目次

歯科編

不正咬合と聞くと、矯正治療を希望する人もいると思いますが、矯正治療に入る前に知っておくべき大切なことがあるそう。専門医に聞きました。

サンフラワーデンタルクリニック 副院長 岡村 由香理氏
─歯並びが気になると、矯正治療を急ぎがちです。

見た目の美しさを考えるとすぐに治療を始めたい気持ちは分かります。骨格的要素など先天的な要因が起因するケースもありますが、習癖や生活習慣が歯並びや顎骨の成長に影響を及ぼすことはあまり知られていません。頬杖や唇をかむ、口呼吸、指しゃぶり、舌で歯を押すなどのほか、うつぶせや横向き寝の姿勢を長時間行うことで、体やかみ合わせのゆがみを引き起こすことがあります。無意識に行っている習慣は気付きにくく、それが改善されないまま矯正治療を行っても、元に戻ってしまうことになりかねません。

─不正咬合の状態は。

歯が重なり合いデコボコになった歯並びを叢生(そうせい)と言います。これは歯の大きさと顎の大きさのアンバランスにより、スペースが足りなくなった状態です。また舌や唇の習癖や悪い姿勢によって、上顎前歯が前方に突き出した上顎前突(出っ歯)や下顎前突(うけ口)、前歯がかみ合わず開いてしまう開咬(かいこう)などが起こり得ます。

─不正咬合が及ぼす影響は。

咬合関係が不正だと、かみ合う力にばらつきがあり、一部の歯にかなりの負担がかかります。そのため歯がすり減るほか、歯周病やむし歯、顎関節症などを引き起こす可能性もあります。まずは今の状態になった原因を理解し、習癖の見直しなども行った上で、矯正治療に進むという流れがよいでしょう。その場しのぎの矯正治療ではなく、10年後、20年後の歯の状態を見据えた治療が必要と言えます。

店舗情報

サンフラワーデンタルクリニック

住所熊本県熊本市中央区上通町7-8 ピカイチビル2F
TEL096-223-8241
店舗ホームページ https://www.sunflower-dental.jp/
休業日水曜・日曜・祝日

Google MAPで地図を見る

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

サンフラワーデンタルクリニック 副院長 岡村 由香理氏

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

目次