メディカルインタビュー 産科・婦人科編

感染すると重い症状を引き起こす細菌、GBS(B群溶血性レンサ球菌)とGAS(A群溶血性レンサ球菌)。症状などについて詳しく聞きました。

ーGBSについて教えてください。

牛島 元気に生まれた赤ちゃんが、生後24時間以内に感染症で死亡する例があります。これは、産道に潜んでいたGBSが原因です。母体に症状は出ませんが、赤ちゃんにうつると、非常に重い全身性感染を引き起こします。
そのため、妊婦検診の際に厳格なGBS検査を行います。陽性だった場合、経腟分娩中か前期破水後、母体にペニシリン系薬剤を静脈注射し、母子感染を予防します。

ーGASとはどんな細菌ですか。

牛島 子どもが感染しやすく、主に咽頭炎(喉の炎症)を起こします。大半は、咽頭痛や扁桃(へんとう)腺の腫れ、発熱などで済みますが、まれに劇症的な全身性感染を招き、命に関わることがあります。肝機能に障害があると重篤になりやすく、“人食いバクテリア”と呼ばれることもあるくらいです。
特に、妊娠中や産褥(じょく)期の方の血液中に感染すれば、子宮筋層炎や敗血症を発症してショック状態に陥り、死亡するケースがあります。経産婦の妊娠末期だと高熱、上気道炎に似た症状、全身のだるさなど風邪のような症状に襲われ、一時は軽減しても、多くは再び悪化します。その後、陣痛が発来して強い子宮収縮を伴い、常位胎盤早期剥離を疑わせる急性腹症も現れます。
このように急激に悪化して死亡する例や、胎児の心拍異常、死亡が多く確認されています。

うしじまクリニック院長 牛島 英隆氏

ー予防法はありますか。

牛島 お子さんが感染したら、うがい・手洗い、マスクの装着を心掛け、タオルの共用は避けましょう。もし、喉の痛みや高熱が出たら、速やかに専門医に相談してください。

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医療法人 英会 うしじまクリニック

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