メディカルインタビュー 眼科編

アレルギー性の花粉症に悩む人のアレルゲンは、春先のスギ花粉だけではありません。春から夏、秋以降と飛散する花粉の種類はさまざまあり、通年の備えが必要です。効果的な治療法を専門医に聞きました。

花粉症は春先だけの病気ではないのですか。

岩上 花粉症のアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)として真っ先に思い浮かべるのは春先のスギ花粉でしょう。でも、花粉は季節性のアレルゲンですから、何らかの種類の花粉が一年中飛散しているのです。最近は春のスギ・ヒノキ花粉のシーズンが終わっても、花粉症の患者さんの来院が途切れなくなりました。春から夏にかけて飛散するイネ科の雑草の花粉にアレルギー反応を起こす方が増えたのでしょう。秋以降はブタクサ、セイタカアワダチソウ、ススキなどの花粉が飛散しますので、季節性とはいえ通年の備えが必要ですね。

花粉症の主な症状は。

岩上 まず、目がかゆくなり、充血します。ひどくなると、目が腫れて涙が出ます。また、異物感が生じて、涙っぽい白い目やにが出ることもあります。症状が出たときに決してやってはいけないのは、手でこすったり、掻(か)いたりすることです。さらに腫れがひどくなるなど、悪化するばかりです。

どのような治療法があるか教えてください。

岩上 一般的な治療法は抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の点眼です。症状が強い場合は、弱めのステロイド剤を点眼することもあります。さらに、子どもが罹患(りかん)することが多い重症のアレルギー性結膜炎「春季カタル」は角膜が炎症を起こしたり、傷ついたりするので、強めのステロイド剤や免疫抑制剤を使用します。

岩上眼科 院長 岩上 英一氏

岩上眼科 院長 岩上 英一氏

どのタイミングで病院の診察を受けるのが最も効果的ですか。

岩上 毎年、同時期に花粉症になることが分かっている人には、ぜひ「初期治療」をお勧めします。花粉が飛散し始める2週間ほど前から抗アレルギー薬の点眼を開始する治療法で、期待できるメリットは二つ。一つは実際に花粉が飛散し始めて症状が出るまでの時期を遅延できること、もう一つはピーク時のアレルギー症状を軽減できることです。

初期治療で心掛けることは。

岩上 点眼治療は花粉のシーズンが終わるまで続けることで、安定した効果を得られます。症状が和らいだからといって途中でやめてしまうと再発することもありますので、医師の指示を守り、勝手に中断しないことが大事です。スギ花粉症の対策は年明けからというのがセオリーですが、他の花粉に反応する人は飛散時期を把握し、初期治療を心掛けてください。

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岩上眼科

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096-293-2053
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http://www.iwagami-ganka.com/
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休診日/日曜・祝日、火曜(手術日)
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※日帰り白内障手術可能