メディカルインタビュー 歯科編

子どもから大人まで幅広い年代で、歯の矯正を希望する人が増えています。さまざまな矯正法がある中で、周りの人に装着器具が見えない「舌側矯正法」について、詳しく聞きました。

―表側矯正やマウスピース矯正など、いろんな矯正法がある中で「舌側矯正」を選ぶ人が増えているのはなぜですか。

松下 以前は、表側の矯正器具が目立つことを気にする患者さんがたくさんおられました。治療のたびに「いつ終わりますか?」「面接、成人式、結婚式などで写真撮影があるので、一時的に器具を取ってください」「仕事柄、思った以上に周りの視線が口元に集まる」などの訴えも少なくなかったですね。目立ちにくい矯正法としてマウスピース型の器具を使う方法がありますが、抜歯が必要など、症状が重い患者さんには向いていない上に、舌側矯正に比べて治療期間が延びる傾向があります。また、患者さんのマウスピースの使用時間次第で、治療期間や治療結果が大きく左右されるため抜歯が必要でない軽度な症例に限り、この方法をお勧めしています。歯科医師がそれぞれの矯正法の利点や欠点を詳しく説明し、患者さんご自身に矯正器具を選択していただくことが大切だと考えていますが、最近は多くの症例に対応できる「舌側矯正」を希望される方が9割近くを占めます。成人女性や思春期の中高生、さらにアナウンサーや英会話講師、学校や幼稚園の先生など、話す仕事がメインの方も舌側矯正を選ばれています。

―「舌側矯正」について詳しく教えてください。

松下 松下 歯の表面ではなく、裏側に器具を装着する矯正法で、従来とは異なる設備やシステム、矯正医の技術的な経験が必要とされます。矯正中ということが、周囲にほとんど気付かれないという特長があり、歯の表面に矯正後の跡も残らず、矯正治療と並行してホワイトニングを行うこともできます。

DAN(ダン)矯正歯科クリニック 院長 松下 龍之介氏

―デメリットはありますか。

松下 装着してすぐは違和感や話しにくさ、ワイヤー交換時の痛みなどを伴いますが、2~3週間で慣れる方が多いようです。器具も小型化され技術面でも進歩しているため、以前に比べると痛みや違和感などはずいぶん軽減されています。しかし現時点では、「痛みもなく、ストレスもなく、短期間でできる」という矯正は考えにくいでしょう。

―受診時の注意点はありますか。

松下 矯正を始める前に、歯科医師から十分な説明を受け、納得した上で治療を始めることです。舌側矯正やマウスピース矯正で治療中の患者さんの写真や感想がHPで紹介されているので、矯正をお考えの方は参考にしていただきたいですね。ご不明な点はお気軽にご相談ください。

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DAN(ダン)矯正歯科クリニック

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