メディカルインタビュー 矯正歯科編
矯正治療中の定期的な装置調整のときには、ブラッシング指導や機械による清掃など、歯のメンテナンスを行うことも大切だそうです。手入れの方法や重要性について歯科医に聞きました。
―矯正治療中には、どのようなメンテナンスが必要ですか。
上村 矯正治療では、大人の場合はおおよそ1カ月に1回、子どもの場合はおおよそ2カ月に1回、装置の調整をします。その際は、歯のメンテナンスから行います。まず歯磨きチェックでは、装置を着けたまま染め出し粉を使って磨き残しの有無を確認し、磨けていない部分があれば、一人一人の歯の状態に合わせてブラッシング法を指導します。小さなお子さまの場合は、親御さんに仕上げ磨きの方法や歯ブラシの選び方なども伝えます。次に、装置を歯から外して、歯磨きだけでは取り除けない、歯と装置の間にたまった歯石やバイオフィルム(汚れの膜)を機械を用いて除去します。最後に、矯正装置を着けて生活した際に気になるところや問題がなかったかどうかを確認しながら装置を調整します。全て終了したら、調整された装置あるいは新しいワイヤを歯に装着します。
―矯正治療では、なぜメンテナンスが重要なのですか。
上村 歯に装置を着けるため、通常のブラッシングでは細かいところが磨けていないということがあります。それが歯茎の腫れや虫歯の原因になることも。矯正してせっかく歯並びを整えても、治療をしたことで口の中の健康が損なわれてしまっては元も子もありません。虫歯を完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、少しでも早く発見し治療すれば、進行を抑えることができます。調整時以外でも、「痛みがある」など気になるところがあれば、早めに医師に相談し、必要に応じてメンテナンスを受けましょう。
指定自立支援医療機関(育成医療) 熊本駅前矯正歯科クリニック 院長 上村裕希氏
―治療法によって、メンテナンスの内容は変わりますか。
上村 矯正治療の方法は、(1)歯の表側から装置を着ける矯正 (2)歯の裏側に装置を着ける矯正 (3)自分で取り外しできるプレート式の矯正―の3つに大別されますが、それぞれのメンテナンスの内容は変わりません。いずれの場合も、先に述べたようなメンテナンスが必要になりますが、歯科医院によってはその方法が異なる場合もあるようです。矯正治療の歯科医選びの際には、メンテナンスまで責任を持ってやってくれるかどうかを事前に確認しておくと安心です。歯の矯正治療は、一般の歯科治療のように数回の治療で済むものではありません。医院のホームページを見たり、周囲の評判を参考にしたりしながら、慎重に歯科医を選んでください。
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