メディカルインタビュー 産科・婦人科編

骨の強度が低下し、骨折しやすくなる骨粗しょう症。年配の女性に多いイメージですが、若い人もかかるそうです。専門医に詳しく聞きました。

ー骨粗しょう症の原因は何ですか。

牛島 骨密度を保つ働きを持つ女性ホルモン(エストロゲン)が、卵巣から十分に分泌されなくなることが大きな原因の一つです。骨代謝回転が亢進(こうしん※高い度合いに進むこと)して骨密度が減少し、その結果強度が低下します。
閉経後にかかりやすいだけでなく、無排卵周期(無月経)も引き金となるため、若い女性も発症します。閉経後、2年程度で骨粗しょう症になることもあります。自覚症状は少なく、骨折した後に発覚するケースが多いです。

ー治療法を教えてください。

牛島 ホルモン製剤を使用し、HRT(ホルモン補充療法)を行います。
治療薬の一つであるエストラジオール(エストロゲン)は、更年期障害や卵巣欠落症状、腟萎縮にも効果的です。経口薬と経皮薬があり、経皮の場合、性腺機能低下や原発性卵巣機能不全の治療にも使われ、肝臓に負担が掛からないという利点もあります。
ただし、エストラジオールは子宮体がんの発症リスクを高めます。そのため、子宮がある方には、予防策としてレボノルゲストレル(プロゲステロン=黄体ホルモン)を同時投与します。2種類が配合された経口薬もあります。
加えて、治療開始前と治療中は子宮がん検診を受けてください。その他の副作用として、不正出血や乳房痛、吐き気なども挙げられます。

うしじまクリニック院長 牛島 英隆氏

ー注意することはありますか。

牛島 肝疾患、子宮体がん、乳がん、原因不明の性器出血、血栓症、心筋梗塞を発症している方のほか、脳卒中既往者にこの治療は行えませんので、注意してください。

店舗情報

医療法人 英会 うしじまクリニック

住所
熊本市南区田迎4-7-23(平成けやき通り沿い)
TEL
096-379-2727
店舗ホームページ
http://www.ushijima-cl.com/
営業時間
平日9時~12時30分/14時~18時 土曜9時~12時30分/13時30分~15時30分
休業日
水曜/午後休診  日・祝/休診