メディカルインタビュー 美容皮膚科編

 いつの間にか顔にできていた肝斑(かんぱん)やシミ・くすみに悩む女性は少なくないそうです。シミの原因や肝斑治療について、詳しく話を聞きました。

シミはなぜできるのでしょうか。

種類によりさまざまな原因が考えられますが、主な原因として挙げられるのが加齢と紫外線です。紫外線を浴びると、皮膚の深部にあるメラノサイトという細胞が活性化し、メラニンを過剰に産出。加齢によりターンオーバーが乱れた肌に、メラニン色素が沈着してシミになります。日本人を含む黄色人種はメラニンを作りやすく、シミができやすい傾向にあるといわれます。ニキビ痕などが色素沈着を起こし、シミになるケースもあります。

肝斑治療についてお聞きします。

肝斑は頬や額、口の周りなどに左右対称にできた淡い色のシミのことです。女性に多く見られ、ストレスやホルモンバランスの乱れなどが原因とされています。肝斑に行う「レーザートーニング」という治療法は、1064nm(ナノメートル)のレーザーを使用し、深い所にあるメラニンを破壊。熱ダメージがなく、メラノサイトを刺激しないため、肝斑を悪化させずに治療することができます。軽く輪ゴムではじかれる程度の痛みはありますが、副作用やダウンタイムがほとんどない治療法です。最初の1~2カ月は1週間に1回、その後は月に1~2回ほどの継続的な施術で、3カ月~半年後に効果が実感できます。内服薬やエレクトロポレーション(電気穿孔法)と併用すれば、1回ごとの効果を高めることもできますよ。

くすみの改善や美肌効果もあるそうですね。

はい。パワーが非常に弱いレーザーなので、肌に負担をかけず少しずつメラニンを破壊していきます。毛穴の引き締め効果やくすみケアも期待できるでしょう。深部までレーザー光線が届くことで、コラーゲンの生成を促し、ハリのある美肌を目指せます。

芝 容平氏

湘南美容クリニック 熊本院 院長
芝 容平氏
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

注意することはありますか。

せっかく治療しても、日頃の紫外線対策を怠るとシミは再発します。紫外線が特に強くなる春~夏は、日焼け止めや日傘でしっかりと防いでください。また、十分な保湿も重要です。まずはお気軽に専門医にご相談ください。

「レーザートーニング」施術の様子