メディカルインタビュー 美容皮膚科編

暖かくなり、日差しも強くなってきました。気づかないうちに悪化したシミ・くすみの改善に有効な点滴療法「白玉注射」と、夏前に対策しておきたい多汗症・ワキガの治療について詳しく話を聞きました。

―点滴療法「白玉注射」とはどのような治療法ですか。

 主にグルタチオンを主成分とする点滴療法です。グルタチオンとは、体内に分布する3つのアミノ酸が結合したもので、20代をピークに加齢と共に減少していきます。これを補うために、グルタチオンを点滴投与する治療法です。強力な抗酸化作用とメラニン生成抑制作用があるので、シミやくすみの予防・改善につながり、ハリのある肌を目指せます。治療にかかる時間は30分程度で、週に1回の施術を3カ月ほど継続することで効果が得られます。

―点滴療法のメリットを教えてください。

 食事やサプリメントからの経口摂取は、体内のさまざまな器官を経由して毛細血管から吸収されるため時間がかかります。また、摂取した分を完全に吸収するのは不可能です。しかし、静脈内に直接点滴で投与すると、高濃度のグルタチオンの成分を体に行き渡らせることができます。施術は、ベッドに横になるだけなので、メークを落とさず済むという手軽さも魅力です。

―これからの季節、脇の汗やニオイも気になります。

 軽度な症状の方には、ボトックス注射がお薦めです。脇の下のエクリン汗腺の働きを抑制し、汗の分泌を抑える治療法です。治療時間は10分程度なので、日常生活にほとんど支障はありません。効果は約3カ月~半年ほどです。

芝 容平氏

湘南美容クリニック 熊本院 院長
芝 容平氏
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

―多汗症やワキガが重症の場合はどうすればよいでしょうか。

 エクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺にマイクロ波を照射し、熱破壊します。マイクロ波を使用することで皮膚へのダメージを抑え、傷跡を残さずに治療できます。汗腺は一度破壊されると再生しないため、効果は半永久的に持続します。治療には局所麻酔を使用するので、痛みもほぼありません。術後のダウンタイムも手術に比べると少なく、傷跡も残らないため、精神的負担も大幅に軽減されます。ボトックス注射を試して、効果があまり出ないようなら、1カ月ほどたってからマイクロ波照射に切り替えることも可能です。まずは専門医にご相談ください。

汗ジミやニオイが気になる人は早めに専門医へご相談を