メディカルインタビュー 産婦人科編

女性特有の生理。出血量が多いと、不安になりますよね。その主な原因といわれる「子宮筋腫」「子宮内膜ポリープ」の詳細と治療法について、話を聞きました。

―子宮筋腫」「子宮内膜ポリープ」とは。

蓮田 子宮筋腫や子宮内膜ポリープは、産婦人科の病気の中では比較的、多く見られます。いずれも子宮に良性の瘤(こぶ)ができるもので、「生理中の出血量が多い」「生理がいつまでもダラダラと続く」といった症状が起こる原因となります。特に子宮筋腫の場合、瘤が小さくても、輸血が必要になるほど出血してしまうケースがまれにあるので、注意が必要です。子宮内膜ポリープは、良性だと思っていた瘤をいざ摘出してみると悪性腫瘍だったという場合もあるため、これもまた油断はできません。また、筋腫もポリープも、不妊症の原因になり得ます。そのため、妊娠を望む方で症状に当てはまるようなら、産婦人科を受診することをおすすめします。

―どのような治療法がありますか。

蓮田 開腹しなくても筋腫やポリープを摘出できる「子宮鏡下手術」という治療法があります。まず、内視鏡カメラを子宮の中に差し込みます。カメラの先には針金を付けておき、これに電気を通すことによって、電気メスとして機能させます。そうすることで、子宮内をカメラで確認しながら、筋腫やポリープに向けて通電させている針金をあて、的確に削り取っていきます。おなかを開けない分、体への負担が小さく、手術は20分~1時間程度で済みます。出血も多くなく、術後の痛みはほとんどありません。おなかに傷痕が残らないことも、メリットの一つです。

慈恵病院 副院長 蓮田 健氏  九州大学医学部卒業。九州大学付属病院、国立病院九州医療センターなどで産婦人科勤務

―入院は必要ですか。

蓮田 はい。ただ、手術の前日に入院、手術翌日には退院できます。子宮筋腫や子宮内膜ポリープは30代~40代の女性に多く見られる病気です。ほかの治療法は1週間以上の入院が必要となる場合もありますが、この治療法だと短期入院で済むため、仕事や家事、育児などで忙しい方にとってはメリットになるでしょう。副作用としては、ごくまれにですが、内視鏡の機械が子宮を突き抜けてしまう「子宮穿(せん)孔」や、子宮内の感染などが起こることもあります。

―誰でも受けられるのですか。

蓮田 実は、この手術が可能な患者さんは限られています。内膜ポリープならほとんどの場合、摘出できますが、筋腫だと、できた場所になどによってこの手術が不向きである患者さんもいます。手術可能かどうかは、専門医に判断してもらいましょう。

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