メディカルインタビュー 美容皮膚科編

暖かくなり、日差しも強くなってきました。気づかないうちに悪化したシミ・くすみの改善に有効な点滴療法「白玉注初夏になり、多汗症・ワキガについての悩みが増えています。また、薄着になることで肌の露出が増え、脱毛や痩身(そうしん)の治療を検討される方も多いそうです。専門医に詳しく話を聞きました。

―多汗症やワキガに効果的な治療法を教えてください。

 軽度な症状の方には、ボトックス注射がお勧めです。脇の下のエクリン汗腺の働きを抑制し、汗の分泌を抑える治療法です。重症の場合は、エクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺にマイクロ波を照射し、熱破壊します。マイクロ波を使用することで皮膚へのダメージを抑え、傷痕を残さずに治療できます。汗腺は一度破壊されると再生しないため、効果は半永久的に持続します。治療には局所麻酔を使用するので、痛みもほぼありません。傷痕も残らないため、精神的負担も大幅に軽減されます。ボトックス注射を試して、効果があまり出ないようなら、1カ月ほどたってからマイクロ波照射に切り替えることも可能です

―これから薄着になるので、脱毛の治療についても気になります。

 医療脱毛では、専用の機械で皮下に存在するメラニン色素と発毛因子である「バルジ領域」にレーザーを当てます。痛みが少なく一度に広い範囲を治療できるので、短時間で終了します。レーザーから出るIPL光は、毛穴の引き締めやくすみの改善など、美肌効果も期待できます。美容外科には医師と看護師が常駐しているので、トラブルがあったときも迅速に対応が可能です。自己処理が原因で肌トラブルが起こるケースもあるので、美容外科での脱毛治療をお勧めします。

芝 容平氏

湘南美容クリニック 熊本院 院長
芝 容平氏
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

―注射による部分痩身もできると聞きました。

 はい。薬液を注入して脂肪細胞を破壊します。薬液は植物由来の成分で安全性が高く、脂肪分解作用・肌の引き締め作用・リンパ循環作用で、溶かした脂肪や体にたまった老廃物の排出を促します。細い針で注射するので痛みも少なく、注射痕も気になりません。あごの下や二の腕はもちろん、まぶたや鼻の上など、顔周りをピンポイントで治療することも可能です。効果は1週間ほどで現れます。注射なので心身への負担も少なく、ダウンタイムもほぼありません。部位によっては、脂肪吸引のほうが適している場合もあるので、詳しくは専門医へお尋ねください。

施術に使用する専用の機械。痛みが少なく、短時間で終了します