メディカルインタビュー 美容皮膚科編

気温が上がり、脇汗の量やニオイを気にする方が増えています。また、薄着になり、隠すことが難しくなるムダ毛や顔のたるみの治療を検討される方も多いそうです。専門医に詳しく話を聞きました。

―脇汗の量やニオイに効果的な治療法を教えてください。

早田 脇汗の悩みは、量とニオイの2つに分けられます。量が多いのは、「原発性腋窩(えきか)多汗症」という病気で、エクリン汗腺から大量に発汗します。この治療には、脇の下のエクリン汗腺の働きを抑制して汗の分泌を抑える、ボツリヌス毒素注射がお薦めです。また、脇汗のニオイが強い場合は「腋臭症」と言い、いわゆる“ワキガ”とも呼ばれます。これは、アポクリン汗腺から出た汗が皮膚表面の細菌により分解され、独特の刺激臭を伴う疾患です。この場合は、アポクリン汗腺を切除する外科手術が有効です。汗の量・ニオイの両方で悩む場合は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2つの汗腺にマイクロ波を照射して熱破壊します。汗腺は一度破壊されると再生しないため、効果は半永久的に持続します。痛みはほぼなく、傷痕も残らないため、精神的負担も大幅に軽減されます。

―これから薄着になるので、脱毛の治療についても気になります。

早田 毛は、成長期、退行期、休止期、成長期初期というサイクルがあります。医療脱毛では、成長期の毛髪に存在するメラニン色素と発毛因子である「バルジ領域」にレーザーを当てます。痛みが少なく一度に広範囲を治療できるので、短時間で終了します。レーザーから出るIPL光は、毛穴の引き締めやくすみの改善など、美肌効果も期待できます。美容外科には医師と看護師が常駐しているので、トラブルがあったときも迅速に対応が可能です。自己処理が原因で肌トラブルが起こるケースもあるので、美容外科での脱毛治療をお薦めします。

湘南美容クリニック 熊本院 院長 早田 台史氏 日本外科学会外科専門医 日本救急学会救急科専門医

―顔のたるみに効果的な治療は。

早田 糸を使ってたるみを引き上げる治療法があります。これは、髪の生え際に穴を開け、そこからトゲが付いた特殊な糸を挿入してリフトアップします。施術は30分程度で、ダウンタイム(回復期間)は約1~2週間です。糸は柔軟性があり、自然な仕上がりを目指せます。皮膚の筋膜からたるみを引き締めたい方には、HIFU(高密度焦点式超音波)という治療法もお薦めです。詳しくは専門医にお尋ねください。

糸を使ったリフトアップのイメージ