メディカルインタビュー 眼科編

アレルギー性結膜炎のアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)は花粉だけではありません。やっかいなのはむしろハウスダスト。季節に関係なく症状を引き起こします。効果的な治療法を専門医に聞きました。

─ハウスダストとはどんなアレルゲンですか。

岩上 一年中、室内を漂うほこりに混じっている物質で、代表格はダニ。その他、人やペットの毛、フケ、カビなどが挙げられます。秋口は寒くなってダニが一斉に死滅し、死骸が漂うため、症状が出やすいといわれています。

─ハウスダストによるアレルギー性結膜炎はなぜ発症し、どのような症状が出ますか。

岩上 結膜は外からの刺激や異物にさらされやすいので、涙などでぬれています。そのため、ハウスダストなどが多く漂っていると付着しやすくなります。ハウスダストによるアレルギーの症状は花粉症と同じように目がかゆくなりますが、特に目の充血や目やにがひどく、ぜんそくや鼻炎を伴うケースもあります。また、ハウスダストの場合は通年性のアレルギー性結膜炎と呼ばれ、季節に関係なくアレルゲンが存在するので、なかなか症状が治まりにくいのも特徴です。

─どのような治療法が効果的でしょうか。

岩上 一般的には抗アレルギー薬を点眼します。季節性アレルギーの花粉症はシーズン前の初期治療が効果的ですが、通年性アレルギーの方はかかりつけ医に適切な治療をしてもらうことが重要です。抗アレルギー薬は比較的、副作用が少ないので、使用中は勝手に中断せず、医師の指示に忠実に従って使用してください。また、症状が重い場合はステロイド点眼薬を使用しますが、効き目が強いだけに副作用の心配もありますので、やはり医師の指示に従うことが大切です。

岩上眼科 院長 岩上 英一氏

岩上眼科 院長 岩上 英一氏

─発症を抑えるには、どのような対策がありますか。

岩上 まめに掃除をして、ハウスダストを減らすしかありません。特にダニは、絨毯(じゅうたん)や畳のほこりの中にたくさんいるので、丁寧に掃除機を掛けてください。冷暖房機や空気清浄機のフィルターを掃除することも大切です。またダニは、温度が25度前後、湿度が75%前後で繁殖します。現代の住居は断熱・気密性が高いので風通しを良くするようにしましょう。発生しやすいのは寝室や寝具類で、床掃除や布団の天日干し、カバー・シーツの洗濯も効果的です。また、これから乾燥する冬場は、適度な加湿も必要でしょう。加湿器はインフルエンザなどのウイルス感染対策を兼ねることにもなるので、ぜひ有効活用してください。

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岩上眼科

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※日帰り白内障手術可能