メディカルインタビュー 産婦人科編

女性の社会進出と晩婚化が進む中、30代後半から40代になって子どもを産みたいと考える女性は、増加傾向にあるそうです。気になる年齢と妊娠・出産、不妊症の関係について聞きました。

─年齢と妊娠する力には関係がありますか?

岩政 あります。残念ながら加齢による卵子の質の低下が見られ、35歳を過ぎると妊娠する力は落ちていきます。不妊率についても、35~39歳は21.9%、40~44歳では28.9%が不妊症になっているという報告もあり、女性の加齢は不妊症にも影響を与えているといえます。

─妊娠するにはリミットがあるということですか?

岩政 40歳を過ぎたら妊娠できないわけではありませんが、治療による妊娠率は高くありません。妊娠しても、流産や妊娠高血圧症などのリスクが高まることへの理解も必要です。また、仕事を持っている女性は、仕事と出産時期の兼ね合いもあるでしょう。出産を望まれる方は、30代になったら「いつまでに産みたいのか」を考え、それに備えることも必要だと思います。

─主体的な妊娠・出産をするための具体的な備えとは?

岩政 まずは基礎体温を付けたり、日本不妊予防協会のホームページ(http://www.jrha.net/women/)の「不妊になる可能性のある要因チェックリスト」でセルフチェックをしたりして、不安があれば早めに産婦人科に相談しましょう。妊娠のプロセスや自分の体のことをよく理解し、自分にとってベストな選択ができることが、ご自身が望まれるキャリアプランの実現にもつながると思います。不明なことは専門医にお尋ねください。

ソフィアレディースクリニック水道町 院長 岩政 仁氏