メディカルインタビュー 産婦人科編

最近、スポーツ選手や芸能人が、自身のがんを公表するケースが増えています。ニュースを見て「自分ががんにならないか」と不安になる方もいらっしゃるのでは。女性が気を付けるべきがんについて、話を聞きました。

─女性が気を付けたいがんについて教えてください。

蓮田 さまざまながんの中でも気を付けていただきたいのが、子宮がんと乳がんです。子宮がんには、子宮頸(けい)がんと子宮体がんの2種類があります。このうち検診がよく行われるのは子宮頸がんです。年間約1万人がこの病にかかり、約2900人が亡くなっています。症状としては、「生理以外の時に出血がある」「性行為の後に出血がある」「おりものの色がいつもと違う」「おりものが増えてきた」などが挙げられます。腹部の痛みがあるときに子宮がんを心配して病院を受診する方がいらっしゃいますが、痛みの症状は、がんが進行しないと発生しません。がんが進行すれば、腹部の痛みよりも先に出血の増量が目立ちます。最近は、20歳代の子宮頸がんが増えているため、若い方も注意が必要です。

─乳がんの場合は。

蓮田 乳がんは30歳代から増え始め、40歳代後半~50歳代前半に、最も発生率が高くなる傾向にあります。元々日本人は欧米人に比べて乳がんになりにくいといわれてきました。しかし最近は増えており、女性の11人に1人が乳がんになるといわれています。実際、年間1万4000人以上が乳がんで亡くなっています。がんの中でも発生率が高いため、女性にとっては他人事では済まされません。子宮頸がんも乳がんも、進行する前に発見することが大切です。そのためには、検診を定期的に受けていただくことをお勧めします。子宮頸がんの検査は子宮の下部を検査器具でこすり、細胞を採取して顕微鏡で調べます。乳がんは主に、マンモグラフィーと呼ばれるレントゲンで検査します。ただ、マンモグラフィーだと、乳腺が発達した若い方や妊娠中・授乳中の女性の異常を発見しにくい可能性があります。このような方には、超音波検査が適しています。

─検査はどのようにして受けられますか。

蓮田 例えば熊本市では、市の補助で2年に1回、子宮頸がん検診と乳がん検診を受けることができます。それぞれ20歳以上、40歳以上の女性が対象。費用の自己負担が少なくて済みます。ただ、年度内に偶数年齢になる女性が対象ですから、期限が3月末日になってしまいます。2月、3月は検診を希望される方で混み合いますが、せっかくの機会を逃さずにチェックを受けていただきたいと思います。

慈恵病院 副院長 蓮田 健氏 九州大学医学部卒業。九州大学付属病院、国立病院九州医療センターなどで産婦人科勤務

店舗情報

医療法人 聖粒会 慈恵病院

住所
熊本市西区島崎6-1-27
TEL
096-355-6131
診療科目
・内科 ・糖尿病、代謝内科 ・内分泌内科 ・消火器内科 ・小児科 ・麻酔科(志茂田治医師) ・産婦人科(産科・婦人科・乳腺外科)
診療時間/産婦人科
月~金曜/9時~12時・13時30分~19時(木曜は午前中のみ)、 土曜/9時~12時・13時30分~17時 ※産婦人科の急患の方は、いつでもご相談ください。
診療時間/内科・小児科(小児科は水曜日のみ予約制)
月~土曜/9時~12時・13時30分~17時(木曜は午前中のみ)
診療時間/麻酔科
金曜/13時30分~17時 ※麻酔科および妊婦検診は予約制です。 ※手術や分娩によっては診療時間が変更になる場合があります。
面会時間
平日14時~20時、日曜・祝日10時~20時